3月6日(木) クラブ会報・広報・雑誌・IC委員会卓話
進行:クラブ会報・広報・雑誌・IC委員会 秡川 勝文 委員長
本日の卓話の講師をご紹介させて頂きます。
講師プロフィール
(氏 名) 清 水 道 代 (代表理事)
(生 年 月 ) 昭和28年12月
(住 所) 千歳市在住
(学 歴) 札幌藤女子高等学校卒業
「ゆみな」の歴史
(法 人 名) 特定非営利活動法人アシストセンターちえりす 千歳市青葉1丁目9-4
(事 業 名) 指定障害福祉サービス 多機能型事業
(事業所名) 総称 支援センターゆみな
・オープンカフェゆみな(就労継続支援B型) 千歳市花園1-1-1
・生活介護ステーションゆみな(生活介護型)千歳市青葉1丁目9-4
(設立年月日) 平成14年10月23日
(NPO法人取得) 平成18年 6月27日
(指定障害福祉サービス事業指定) 平成21年 3月31日 就労継続支援B型
(指定障害福祉サービス事業指定) 平成23年 1月25日 生活介護型
以上です。それでは清水代表、ご講話をお願い致します。
卓話:NPO法人 アシストセンターちえりす 指定障がい福祉サービス事業支援センター ゆみな 代表理事 清水 道代 様
~障がい者支援について~
本日はお招き頂きまして有り難うございます。私は川端会長より花園の店舗を平成22年よりお借りして、障がい者の支援の為のパン屋を開いております、清水と申します。お集まりの皆様に障がい者の事、また制度などについて簡単にお話しさせて頂き、ご理解を深めて頂けましたらと思い、参りました。
何故障がい者支援を始めたのか、その経緯を大まかな流れでお話をさせて頂きます。私の娘が出産時の事故により知的障がいを持って産まれてきました。18歳になり、高等養護学校卒業後の進路では、当時はまだ措置制度という法律で障がい者の多くは山の中の大規模施設入所が当たり前でした。平成15年頃には、ヨーロッパの方からノーマライゼーションの理念が広く受け入れられるようになり、社会も多く変遷の時を迎えてきました。その影響もあり、施設入所ではなく、障がい者も地域で当たり前の生活をして欲しいと考え、福祉の事もよく分からないまま、友人達と無認可ではありましたが、自分の子供達の活動の場を作りました。当初は、私の子供と友人の子供2名からのスタートでした。しかしその頃は、千歳市には数か所の作業所があるのみで、行き場もなく、自宅に引きこもっている方が大勢おりました。活動を始めて1年間で、利用者は5~6名になり、その後も利用したい希望者は、年々増加していきました。開設開始から11年半が経ち、現在のオープンカフェゆみなと生活介護ステーションゆみなの多機能型事業所として運営を行っております。
ここからは、制度も絡めながらお話をさせて頂きます。設立当初、平成14年は措置制度という国・道・市町村の補助金で運営が行われておりました。しかし私達の小規模作業所は無認可でしたので、補助金等は無く、手弁当の時期でした。しかし沢山の応援・支援を受け、貧しいながらも楽しい時期でした。平成16年頃から実績が認められ、千歳市の認可を受け、地域活動支援センターと名称が変わりました。そこでは、支援費制度になり、サービス(地域生活をする為の資源)が充実してきて、数多くの無認可作業所が地域に出来始めました。この頃から入所施設から地域生活への変換期だったと思います。平成18年にはNPO法人を取得し、運営の安定化を図りました。平成21年には、自立支援法の定める指定事業所の認可を受け、就労継続支援B型をスタートさせました。
※当日配布された冊子の中で説明されていた、福祉サービスに係る自立支援給付等の新旧体系について書かれた表を写した画像です。クリックしてお読み下さい。
卓話終了後、質疑応答の時間があり、齊藤副会長、大澤幹事、五十嵐(宏)パスト会長より、質問がありました。内容は以下の通りです。
※質問する齊藤副会長、大澤幹事、五十嵐PCです。
・現在センターには何名ぐらい通われていますか?
開業当初は知的障がい者が主でしたが、自立支援法によって精神障がい者、知的障がい者、身体障がい者が統一されました。定員20名で20名が通っています。その中で精神障がい者の方が4割です。
・支援センターで経過が良くなり、一般企業に就労されている方は?
今まで2名の方が一般企業で働いています。
・収入源は?
パンの販売と地域情報誌のポスティングを行っています。
・パン作りは?
職人さんに教わります。時間は掛かりますが、1年位掛けながら教わって作っています。
・支援センターに通われている方々は?
現在は市内の方々です。
・ロータリークラブとして支援出来る事としては?
パンの販売の提供場所や就労場所、国会請願活動で署名活動をしていますのでご協力をお願い致します。
※回答する清水代表です。
質疑終了後、中山パスト会長より、国会請願活動の署名運動に関し、クラブで出来る事は最大限協力しては、という提案がなされ、清水代表も喜んでおられました。
質疑の最後に障がい者権利条約について清水代表より触れられておりましたので、解説ページへのリンクを載せておきます。ご参照下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E6%A8%A9%E5%88%A9%E6%9D%A1%E7%B4%84
卓話の時間が終了し、川端会長から謝辞が述べられ、記念品が贈られました。
※清水代表、お忙しい中でのご講演、有り難うございました。