4月17日(木) クラブ会報・広報・雑誌・IC委員会卓話
進行:クラブ会報・広報・雑誌・IC委員会 秡川 勝文 委員長
本日は佐藤 秀雄 パストガバナーに卓話を頂きます。皆さまもご存知の通り、佐藤 秀雄PGは司法書士であり、RI第2510地区 ガバナー諮問委員会・ガバナー指名委員会と現在も地区委員としてご活躍されています。今回は第二弾「ロータリー入門」の卓話を頂きますので、よろしくお願い致します。
卓話:佐藤 秀雄 パストガバナー
皆さま、こんにちは。先ほどの定款細則に関してご承認を頂き、有り難うございます。今回五大奉仕部門で追加されました、新世代奉仕委員会地区研修協議会で、五大奉仕部門の中に新世代奉仕委員会が入っておりますので、理事として参加して頂きたいと思います。
新しい会員に対するレクチャーが殆どされていないという事で、前回『ロータリーへようこそ』という研修資料を用いてお話をさせて頂きました。1)ロータリーとは2)ロータリーの組織構成3)ロータリーの歴史(世界)4)ロータリーの歴史(日本)5)ロータリーの会員と職業分類6)ロータリアンの特典、この6つをお話させて頂きました。今回、時間が余りありませんが、出来る所まで進めていきたいと思います。
それぞれの会員は、ロータリーに入る時、誓約書を書いて入って頂いています。そこで組織に入って頂いた訳ですから、組織の決まりについてお話します。
1)約束の時間は守りましょう。
2)例会欠席の時は事務局に前もって連絡しましょう。そして、欠席の補填メークアップを必ずしましょう。
3)例会場では、他のクラブからのゲストの方々を親睦活動委員会だけでなく全員で温かく迎えましょう。
4)卓話中は私語を慎み、スピーカーの音に耳を傾けましょう。
5)各種出席の返事アンケートの回答等は敏速に返答致しましょう。
6)会費の支払いその他守るべきものは必ず守りましょう。
7)服装は清潔にし、他の人々に不快な念を与えないようにしましょう。
8)ロータリーの会合にはロータリーの襟章を付けましょう。
9)何処で会ってもロータリアン同志は快く会釈し、親睦に務めましょう。
10)例会所要時間の60%出席すれば一応出席とみなされますが、余程の用事が無い限り、閉会の点鐘まで在席しましょう。
11)良い事・不幸な事、何かにつけて仲間の会員に真心で接し、喜び合い、慰め合い、助け合いましょう。
12)分からない事は何でも会員に尋ねましょう。尋ねられた会員は誠意を持って答えましょう。
13)「四つのテスト」を実践しましょう。
14)ロータリーの活動は善意から出発致します。一人ひとりの善意の奉仕を実践しましょう。
~五大奉仕部門とは~ 「ロータリークラブ定款 第5条 五大奉仕部門」より
ロータリーの五大奉仕部門は、本ロータリー・クラブの活動の哲学的および実際的な規準である。
1. 奉仕の第一部門であるクラブ奉仕は、本クラブの機能を充実させるために、クラブ内で会員が取るべき行動に関わるものである。
2. 奉仕の第二部門である職業奉仕は、事業および専門職務の道徳的水準を高め、品位ある業務はすべて尊重されるべきであるという認識を深め、あらゆる職業に携わる中で奉仕の理想を生かしていくという目的を持つものである。会員の役割には、ロータリーの理念に従って自分自身を律し、事業を行うことが含まれる。
3. 奉仕の第三部門である社会奉仕は、クラブの所在地域または行政区域内に居住する人々の生活の質を高めるために、時には他と協力しながら、会員が行うさまざまな取り組みから成るものである。
4. 奉仕の第四部門である国際奉仕は、書物などを読むことや通信を通じて、さらには、他国の人々を助けることを目的としたクラブのあらゆる活動やプロジェクトに協力することを通じて、他国の人々とその文化や慣習、功績、願い、問題に対する認識を培うことによって、国際理解、親善、平和を推進するために、会員が行う活動から成 るものである。
5. 奉仕の第五部門である青少年奉仕は、指導力養成活動、社会奉仕プロジェクトおよび国際奉仕プロジェクトへの参加、世界平和と異文化の理解を深め育む交換プログラムを通じて、青少年ならびに若者によって、好ましい変化がもたらされることを認 識するものである。クラブ奉仕(Club Service)
ロータリーの第一奉仕部門。クラブの機能を充実させるために、ロータリアンが取るあらゆる必要な行動にかかわるものである(『手続要覧2010年』P281)。
出席、職業分類、クラブ会報、親睦活動、雑誌、会員選考、会員増強、プログラム、広報、ロータリー情報などがあります。 例会に始まるロータリーの会合への出席奨励、会員の職業分類の整備、クラブ会報刊行、親睦事業や例会のプログラム設定、ロータリーの雑誌についての案内、会員増強、ロータリーを一般に広報すること、ロータリー情報の指導者として、など、クラブの運営にかかわるものを指します。職業奉仕(Vocational Service)
ロータリーの第二奉仕部門。ロータリアンが職業の尊さと価値をクラブのほかの会員に示す機会であるとともに、キャリア計画、職業研修、職場での高い道徳的水準の推進といったプロジェクトを実施するというクラブの責任でもある(『手続要覧2010年』P292)。
職業奉仕は、クラブと会員両方の責務です。「職業奉仕に関する声明(Statement on Vocational Service)」、「ロータリアンの職業宣言(Declaration of Rotarians in Businesses and Professions)」など、詳細は『手続要覧2010年』P109に譲りますが、「四つのテスト」(The Four-Way Test)に、職業奉仕の精神が生きています。 具体的には、各会員の職業を生かし、青少年に対し職業指導(Vocational Guidance)として就職相談を行ったりしています。特に日本では、職業倫理についての関心が高く、「職業奉仕こそがロータリーのロータリーたるゆえんである」と言われています。社会奉仕(Community Service)
ロータリーの第三奉仕部門。地域社会の人々の生活の質を高めるために、ロータリアンが行うさまざまな活動。これには、ロータリーをより良い生活への希望の源とみなす青少年、高齢者、体の不自由な人々への支援などがしばしば含まれる。(『手続要覧2010年』P281)
社会奉仕は、地元社会のニーズに応えるものですから、それぞれ地域のニーズによって、当然活動が違ってきます。青少年のためにサッカー教室や野球教室を開催したり、植樹、図書館に本を寄贈する、老人ホームや児童養護施設の訪問、その他さまざまな活動があります。 なお、「社会奉仕に関する1923年の声明(1923 Statement on Community Service)」(『手続要覧2010年』P114~116・ロータリージャパン)は、この奉仕に対する理解には不可欠な、大切なものです。国際奉仕(International Service)
ロータリーの第四奉仕部門。ロータリアンが国際理解、親善、平和を推進するために実施する数多くのプログラムや活動を包含するものである。多くの国際奉仕プロジェクトは、発展途上国の人道的ニーズを満たすことを目的とし、また、異なる国や文化の人々に対する認識を培うことを助長する。(『手続要覧2010年』P285)
さらに、「ロータリアンの間に、また、一般の人々の間に理解と善意を育むことが、ロータリーの国際奉仕が果たすべき仕事である(ロータリー章典 8.050.1.)」(『手続要覧2010年』P119)とあります。 この奉仕が目指していることは、ロータリーの目的第4項「奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること」にあります。青少年奉仕(Yoth Service)
ロータリーの第五奉仕部門。指導力養成 活動、社会奉仕プロジェクトおよび国際奉仕プロジェクトへの参加、世界平和と異文化の 理解を深め育む交換プログラムを通じて、青少年ならびに若者によって、好ましい変化が もたらされることを認識するものである。2013年規程審議会で「新世代奉仕」から「青少年奉仕」言葉が変更されました。
~例会出席について~
例会の出席と欠席について、千歳の場合セントラルRCもありますので出席されてみてはどうかと思います。時間などは各ホームページに出ていますが、パソコンで確認出来ない方はロータリーの友3月号と9月号に全国のクラブの時間が載っていますので確認してご出席下さい。
※以下メークアップに関しての参考文章です。
「ロータリーは、例会に出席する事が大切です。必ず出席するように」と、先輩会員から聞かれて悩んでいらっしゃる新会員も多いと思います。仕事の都合で出席出来い時は、どうすればいいのですか? そんな時は、メークアップをすれば良いのです。メークアップ“Make-up”、英和辞典を引くと、多くの意味が並んでいます。「化粧をする」「決算、精算する」「取り戻す」など。そして、ある形のものを補填したり、帳尻を合わせたり、といったニュアンスの言葉である事に気付くでしょう。ロータリアンの三大義務は、ご存じのように、「例会の出席」「会費の納入」「ロータリー雑誌の購読」です。前述のように、どうしても仕事の都合などで例会に出席出来ない場合、それを補う為に、他クラブの例会などに出席するのが「メークアップ」。日本語で言えば、「出席補填」という事になります。
他クラブの例会など? 「など」ということは、メークアップは、ロータリークラブの例会以外であっても出来るのですか? はい、出来ます。新会員の皆さまにとって身近なところでは、地区大会への出席が挙げられるでしょう。その他にも、標準ロータリークラブ定款第9条によれば「(2)ローターアクトクラブ、インターアクトクラブ、ロータリー地域社会共同隊、ロータリー親睦活動、仮ローターアクトクラブ、仮インターアクトクラブ、仮ロータリー地域社会共同隊、仮ロータリー親睦活動、の例会に出席する事、または(3)RI国際大会、規定審議会、国際協議会、RI元並びに現役員の為のロータリー研究会、RI元、現並びに次期役員の為のロータリー研究会、またはRI理事会、またはRI理事会を代行するRI会長の承認を得て招集された他の会合、ロータリー合同ゾーン大会、RIの委員会会合、ロータリー地区大会、ロータリー地区協議会、RI理事会の指示の下に開催された地区会合、地区ガバナーの指示の下に開催された地区委員会、または正式に公表されたロータリークラブの都市連合会に出席する事」(『手続要覧 2010年』P251)と、あります。
どの会合でメークアップすれば良いかはお分かり頂けたと思いますが、では、いつメークアップをすれば良いのでしょうか? 先掲の標準ロータリー・クラブ定款第9条には、「(本クラブ)の例会の定例時の前14日または後14日以内に」とあります。従って、出席出来ない事が予め分かっている場合には、前もってメークアップを済ませておく、という事も出来ます。」
例会はいつ、どこで開催されているのでしょうか?
近隣のクラブが、いつ、どこで例会を開催しているかはご存じだと思います。例会の時間や場所の変更も事前に届きます。でも、出張先などで例会を探すのはどうしたら良いのでしょうか?『ロータリーの友』誌の3月号と9月号に挟み込んである「例会一覧表」をご利用下さい。この一覧表は地区順になっていないので、「探しにくい」というご意見を頂きます。その通りです。例会一覧表は、そのままで使うようには出来ていないからです。点線(ミシン目になっていますので、はさみを使わなくても大丈夫です)で切り離し、重ねて適当な大きさに折り畳むと、丁度『ロータリー手帳』に挟み込むのに都合が良い大きさになります。これで探しやすい順番になります。ゾーン1からゾーン3、つまり北から南の順で、国内のゾーンが並び、そして、ゾーンの中は地区番号が小さい方から並んでいます。クラブは地区の中で例会の曜日によって分かれています。『ロータリーの友』のホームページにも「例会一覧表」はあります。「クラブ例会」を訪れてみて下さい。ホームページならではの特徴を生かし、お寄せ頂いた変更情報により随時更新、よりリアルタイムな一覧表になっています。
ところで、海外に仕事や観光で行った時、そこのクラブにメークアップをしたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。そんな時には『OFFICIAL DIRECTORY』(公式名簿)が役に立ちます。世界中のクラブの、会長・幹事名、住所、例会場、曜日、開始時間などが記載されています。毎年、国際ロータリーから発行され、新版が出る度にクラブの幹事に1部無料で配布されているので、クラブでお持ちだと思いますが、国際ロータリー(RI)日本事務局で購入する事も出来ます。詳しくはクラブ事務局か先輩会員の方にお尋ね下さい。また、インターネットを利用されている方は、RIのホームページから、世界中の例会日時、場所を検索する事も出来ます。
ロータリアンなら、いつ、どこのクラブの例会に出席しても歓迎されます。もちろん、各クラブではビジター(メークアップの為に訪問する人の事)を見込んで、席や食事の準備をしています。でも、出来る事なら事前に電話などで連絡してから訪問する事をお勧めします。訪問先のクラブの担当者が、準備をする時に助かりますし、初めて訪問するクラブの場合には、相手が待っていて下さるので、心細い思いをする事もなくなるからです。海外の場合は、例会が予定通りに始まらず、かなり遅れる(日本人の感覚では)事もあります。予定の時間に行ったら誰も居なかったという話をよく伺います。そのようなクラブでも、事前に連絡を入れておけば、どなたかが定刻に来て迎えて下さるでしょう。
例会場に着いたら何をするのですか
他クラブの例会に行ったら、何をしたら良いのでしょうか?まず、受付に行きます。ビジターは受付に行き「ビジターフィー」を支払い、名札を作って貰います。「ビジターフィー」は、直訳すれば「訪問費」という事でしょうか。例会時の食事代が主なものです。殆どのクラブでは、一定の金額のビジターフィーが決まっていますが、クラブによっては、金額が3種類ぐらい決まっていて、その日の食事の内容で変わる所もあります。また、海外では「食事をする」「飲み物だけ」「何もいらない」など、受付で選択して、それに応じたビジターフィーを払うクラブもあります。受付を済ませると、クラブの担当者が席に案内してくれます。また、ニコニコボックスに寄付を入れるかどうかは自由です。もちろん金額も自由です。でも、どの位の金額を入れれば良いのか迷ったり、悩んだりした場合には、受付の担当者や、案内をして下さる会員に、そっと聞いてみて下さい。同じロータリアン同士ですから、ご心配なく、親切に教えて下さる事と思います。訪問先のクラブ幹事からは「訪問ロータリアン報告用紙」(一般に「メークアップカード」といわれます)に、メークアップの旨が記入され、用紙はその場で手渡されたり、ホームクラブに送付されたりします。
メークアップ制度が出来たのは、1922年でした。日本のロータリーの創始者である米山梅吉が「ロータリーの例会は人生の道場」と語っていたように、例会の出席はロータリーの会員としての基本です。でも、そんな堅苦しいことを考えずに、是非色々なクラブの例会に出席してみて下さい。所変われば品変わるで、クラブによって例会のやり方や雰囲気は誠に様々です。二つとして、同じものがない位です。実はこの事は、各クラブを公式訪問されるガバナーでさえ、驚く事が多いようです。単なる出席補填としてではなく、ロータリーライフを広げる為に、積極的にメークアップをしてみて下さい。多くのロータリアンと知り合いになり、ロータリーが楽しくなる事、請け合いです。