• 1月16日(木) クラブ奉仕委員会卓話

    紹介:クラブ奉仕委員会 中村 堅次 委員長

    卓話(紹介)

     佐藤 秀雄パストガバナーの紹介をさせて頂きます。職業分類:司法書士、事業所名:司法書士佐藤・市原合同事務所、住所:千歳市幸町、生年月日:昭和14年1月、入会:昭和55年7月、委員会歴:1986~1987幹事、1990~1991会長、2000~2001:ガバナー補佐、2003~2004第2510地区ガバナー、現在も地区委員として活躍しています。本日の演題は『新入会員のオリエンテーションについて』です。それではよろしくお願い致します。

    卓話:佐藤 秀雄 パストガバナー

    卓話1

     皆さんこんにちは。本日の卓話の演題は「新入会員オリエンテーションについて」ですが、私が入会する前には情報委員会の方から大変ロータリークラブの内容の濃いお話のオリエンテーション等がありましたが、最近は炉辺談話とか新入会員に、ロータリークラブの内容あるいは、パスト会長等の経験談等の話が入る訳ですが、ロータリーの一般的な事についてのお話が非常に少ないように思います。貴重な例会の時間を中村委員長の方から頂きましたので、今日は3年未満の新しい会員に対して、ロータリーというのは何だろうか?その表面的な部分を3年未満の会員にお話したいと思います。ベテランの会員の方々は、復習を兼ねてお付き合い下さい。新入会員に対するオリエンテーションという本が京都RCの編集委員から出ていますが、コンテンツが1から24まであり、表紙に「1時間で分かるロータリー情報」と書かれていますが、とても1時間で終わりませんので出来る所までにさせて頂きます。残りは次回の機会があった時にお願い致します。ロータリーについての勉強会は浅利委員長の下で職業奉仕委員会が実際に行っていますが、理念的・倫理的な部分が多く、少し難しくもありますが、勉強会を続けていく事で少しずつ理解出来ると思いますので是非参加して欲しいと思います。先程、村田直前会長もお話されていましたが『ロータリーとは?』という項目、ここから進めていきたいと思います。

    ※以下、卓話の概要です。 
     
    1.『ロータリーとは』
     「ロータリーは人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的技術を守る事を証明し、且つ世界における親善と平和の確立に寄与する事を目指した実業人及び専門職業人が世界的に結び合った団体です。」と書いてあります。しかし、聞いただけでは理解し難いです。簡単に申しますと「ロータリーに入って、自分を磨き、人を育て、時には慈善行為・ボランティア等を行う世界的な団体」と理解して頂ければと思います。 まず、ロータリーを知る方法として一つ目はロータリアンの3大義務の一つでもある「ロータリーの友」を購読する義務がありますが、まずロータリーの本を読む事です。二つ目はロータリーのWEBサイトを見る事です。ロータリーに入っての効用とは・・・・?と思う方もいるかもしれませんが、
     
    (1)ロータリーは心の友を作ります 
    (2)ロータリーは人を作ります
    (3)ロータリーは信用を作ります
    (4)ロータリーは感動を作ります
    (5)ロータリーは夢を作ります
    (6)ロータリーは青春を作ります
    (7)ロータリーは平和を作ります
    というような、ロータリーに入会するとこのような効用がある事をご理解頂きたいと思います。
         
    2.『ロータリーの組織構成』
     ロータリーは本来、草の根的な組織であり、その奉仕活動の殆どがクラブレベルにおいて実施されています。ロータリーの組織の中心はクラブです。地区、RI、RI理事会とか沢山組織はありますが、あくまでもクラブを支援する組織だと理解して頂きたいと思います。クラブを支援する上部組織として地区があります。クラブは世界的に532地区に分けられ、日本は34地区に分かれています。RI役員である地区ガバナーが各地を統括しています。次にゾーンという言葉について紹介します。
     
    ◆ゾーン(Zone)の定義
     ゾーン(Zone)とは、国際ロータリー(RI)会長指名委員と、RI理事指名委員を選挙する為、地球上の土地を区切り、RI理事会が編
    成した、クラブ集団の事です。RIを構成しているのはクラブです。よって「クラブの連合体(RI定款第2条)」という言葉が、『手続要覧2007年』P57などには見られますが、ゾーンは一部の例外を除き、地区を単位として国ごとに編成されています。現在、世界のゾーン数は34です。選挙の為の編成区域です。編成したままにしておくと、世界の会員数は常に推移しますから、やがて選挙に不公平が生じてしまいます。よって公平性を保つ為、ゾーン内のロータリアンの数が等しくなるよう、RI理事会によって時々見直しが行われ、ゾーンは再編成を重ねてきました。ゾーンはまた、ロータリー・ゾーン研究会開催の基盤ともなっています。 
         
    3.『ロータリーの歴史(世界)』 
     1900年の秋、ポール・ハリスは、弁護士仲間であるボブ・フランクから、シカゴ北部にある自宅での食事に誘われました。食事後、近所を散歩していた二人は、界隈に立ち並ぶ幾つかの店に立ち寄りました。そこでハリスは、フランクが店の人達と友人のように親しげに話している事に驚きを覚えました。弁護士として自立する為に1896年にシカゴに移り住んで以来、ハリスはこのような仲間同士の友情を目にした事がありませんでした。自分が生まれ育ったバーモント州、ウォーリングフォードの町を彷彿とさせるような友愛の精神を、何とか人々と分かち合い、広げる方法はないかと、ハリスは考えを巡らせました。こうしてハリスは、地域社会の仲間達と友情を深める為のクラブを創るというビジョンを描き、地元の事業家達と共に、このビジョンを実現させました。これが、今日のロータリーを形づくる礎となりました。
     
     ハリスは、仕事を通じて知り合った数人の仲間を集め、地元職業人から成るクラブを結成するという構想を打ち明けました。1905年2月23日、ハリス、ガスターバス・ローア、シルベスター・シール、ハイラム・ショーレーの4人が、シカゴ中心街のユニティ・ビルにあるローアの事務所(711号室)に集まりました。これが、その後1世紀以上に渡って世界中に広がったロータリークラブの初の例会です。ハリスのビジョンから始まったロータリーは、現在120万人の会員を擁する組織へと発展しました。
     
    4.『ロータリーの歴史(日本)』
     1920年、当時、三井銀行の重役であった米山梅吉等が、東京都に日本初のロータリークラブ(RC)を、国際ロータリーから855番目に認証を受けて創立しました。東京RCがダラスRCをスポンサーとしているのに対して、日本で第2番目に認証を受けた大阪RCは国際ロータリー(RI)直轄で出来たクラブであり、親クラブを持たない本家クラブと呼ばれる日本唯一のRCです。ダラスRC会員であった福島喜三次が帰国後大阪に赴任し、星野行則と共に、大正10年(1921年)大阪にロータリークラブを創る大正11年(1922年)春、同年11月1日第一回の創立準備会を中之島大阪ホテルにて開催しました。その後チャーターメンバーを選び、クラブ細則原案を作り、大正11年(1922年)11月17日に大阪RC創立総会を開きました。関東大震災を契機として、日本のロータリー運動は本格的になっていきますが、1924年(大正13年)7月に東京RCを立ち上げた米山が初代のスペシャル・コミッショナーに任命されました。第二代が井坂孝、第三代が平生釟三郎です。この三名の指導の下に、次々とRCが日本の大都市に設立されていきました。
     
     東京、大阪に続いて第三番目に神戸RCが大正13年8月に設立されました。スポンサークラブは大阪RCです。続いて東京RCがスポンサーで、大正13年12月に4番目に名古屋RCが設立されました。さらに5番目に京都RCが、東京、大阪両クラブの共同スポンサーで設立され、6番目に横浜RCが設立されました。六大都市にロータリーが設立され、その後日本全国にRCが次々に拡大していきました。第二次世界大戦による中断があったものの、戦後会員を拡大し、世界第2のロータリー国となりますが、近年に至り、経済情勢の変化、更に震災等の影響からか、会員数は減少傾向にあります。クラブ数2,301クラブ、会員数89,249人(2012年1月末・ロータリー公式誌による)。日本は3ゾーン編成で、34の地区に分かれています。
     
     東ヶ崎潔氏は、1968-69年度RI会長で、東京ロータリークラブ(RC)の会員でした。ガバナーになったのが1957-58年度です。RI会長の時、「PARTICIPATE!(参加し敢行しよう!)」というテーマを掲げていました。向笠廣次氏は、大分県の中津RCの会員です。1982-83年度にRI会長を務めました。彼のテーマである「MANKIND IS ONE(人類はひとつ)」、そして、1982年の国際協議会での「世界中の人々はみんないとこ同士なのです」という言葉は、今でも好んで使われています。1911年11月9日生まれの精神科医で、1967-68年度にガバナーを務めました。日本人3人目の田中作次氏(八潮ロータリー・クラブ:埼玉県、八潮市)2012-13ロータリー年度には、平和が私達の焦点、そして目標となり、ロータリアンの皆さまには、「奉仕を通じて平和を」スローガンとして活躍されていました。
           
    5.『ロータリークラブの会員と職業分類』 
     会員の選出は現会員の推薦を得て、クラブ理事会の承認を受ける事が決まりです。一業種一人の会員制は、長年ロータリーの基本的特色であったが、2001年にその制約が緩和された。すなわち5名の範囲内でなら認められる様に改定されている。但し51名以上のクラブにあっては、同一職種が10%を超えない範囲で同一業種の会員を選出出来るとして、(現実的には6名の同一職種会員の存在するクラブは、60名の会員が必要である)時代の変化に対応し、制約の緩和を図ったもの、とは言っても、均整の取れた会員組織維持の為に「同一業種上限10%」としたものである。
     
     職業分類は、従前は1業種1名を原則としていましたが、2001年の規定審議会での決定により、現在は1業種5名を原則とし、更に会員数が51名以上のロータリークラブでは、全会員の10%を超えない範囲で(1業種6名の正会員を受け入れるには、実際には、60名の会員が必要です)、正会員として迎え入れることが出来るように変更されました。1業種1名では、地域の職業の種類の分布状況によっては、会員増強に限界があります。上記の変更により、同一業種の会員候補者が沢山居る地域でも、会員増強が比較的容易になり、地域社会への更なる貢献が期待出来るようになりました。また、他クラブからの移籍会員、職業分類として以前の職種を使用する事になる職業から引退した正会員、再入会した元会員、ロータリー財団学友は、1業種5名の枠の外になりますので、会員増強の可能性は、さらに高くなりました。また、正会員が職業分類を変更した場合も、新しい職業分類で会員身分を継続して保持できます(RC定款第8条第2節)。
     
     名誉会員の資格条件:ロータリーの理想推進の為に称賛に値する奉仕をした人及び、ロータリーの崇高な目的を末永く支援した事でロータリーの友人であるとみなされた人を名誉会員に選挙する事が出来る。その人は、二つ以上のクラブで名誉会員身分を保持出来る。会員身分の存続期間は、会員となっているクラブの理事会によって決定されるものとする。名誉会員は、入会金および会費の納入を免除されるが、投票権を持たないし、クラブのいかなる役職にも就くことが出来ない。名誉会員は、職業分類を保持しない。しかし、本人が会員となっているクラブのあらゆる会合に出席することが出来、その他のクラブのあらゆる特典を享受する事が出来る。名誉会員は、他のクラブにおいては、いかなる権利または特典も認められないものとする。ただし、例外として、ロータリアンの来賓としてではなく他のクラブを訪問する権利がある。 
                    
    6.『ロータリアンの義務と特典』
    (1)義  務
    1.RI定款細則並びにロータリー定款細則に順じする事
    2.入会金、年会費を納入する事
    3.例会に出席する事
    4.新入会員を推薦する事
    5.委員会活動、ロータリー活動、その他プログラムに参加する事
    6.雑誌・ロータリーの友などを講読する事
                 
    (2)3大義務
    1.会費の納入
    2.例会に出席
    3.ロータリーの友の購読
     
    (3)特  典
    正会員の特典 
    1.国際ロータリーの徽章・バッジその他の記章の着用が認められます。但し、商業上の利用は禁止されています(RI定款13条、ロータリー章典第33条)。
    2.世界のロータリークラブに自由に出席する事が出来ます。但し、元所属クラブで会員身分を終結された会員は元所属クラブへの自由参加の特典は除かれます。
    3.所属クラブのあらゆる会合、所属地区諸会合、国際大会等の出席、参加が自由に出来、世界のロータリアンと友人になる機会が得られます。
    4.ロータリークラブの職業分類を代表して選ばれた正会員は地域社会の各種事業の横断面を形成しており、地域のニーズを把握した奉仕の理想を推進するそれぞれの会員が自身の職業を通して社会への奉仕の機会が生まれます。
    5.ロータリークラブへは本人の意志、希望のみで入会は出来ません。正会員には適格な人を会員として推薦する権利が与えられています。
     
    時間となりましたのでこれで終ります。ご清聴有り難うございました。
    卓話2