• 9月15日(木) ロータリー情報

    健康委員会、国際奉仕委員会 中村 堅次 パスト会長

     

     

     今回の話題は“抜萃のつゞり”(その七十)から米長邦雄元将棋連盟会長のお話を引用させていただきます。“仏陀と笑い”という見出しで始まるこの話題は、士が将棋に携わる人だからこそ強く感じることかもしれません。

    注:“抜萃のつゞり”は㈱熊平製作所の創始者(故)熊平源蔵氏が社会に感謝・報恩の思いから昭和6年に創刊。心にしみる感動、喜びを、より多くの方々に共感していただければと、社会貢献の思いを込め、戦中戦後の混乱期を除き、一年一冊、141ヵ国の日本大使館や総領事館、全国の金融機関、学校、病院、図書館、官庁、ロータリークラブなど全国83千箇所の個人・団体へ寄贈されている。内容は一年間の新聞、雑誌、、書籍などから、珠玉のエッセー、コラムを抜萃した小雑誌で、今年は45万部を配付している。

    (クラブ会員にも配付していますので、ご参照ください)

    仏陀と笑い~米長 邦雄

     『運の良い人間でありたい。これは私が生涯を通じて持っている信条である。この世の中で最も心がけることは運である。運が良くなるかどうかこそが実力である。運は偶然や不可抗力によって左右されるのではなく、その人の実力次第であると信じている。どうすれば運がよくなるか。それについては一冊や二冊の本だけでは語りつくせるものではない。しかし、運気が離れてゆくのは簡単に示すことができる。妬む、ひがむ、そねむ、恨む、羨む、憎む。こんなことがたいていは不幸の始まりといえるだろう。(中略)そこで私が考えついたのことは、運がよくなる二つの方法である。それは「笑い」と「謙虚さ」である。笑う門には福来る。(中略)謙虚さはどうか。私のような粗野な人間には到底無理だが、謙虚さは笑いと同時に大事である。謙虚であれば他との比較において妬んだり羨んだりはすまい。自分が至りませんでした、すべて自分のせいです。これは運が良くなる人である。ただし、本来筋を通すべきものを相手方に押されて引き下がるのは卑怯ということであって謙虚とは全く違うから、よくよく考えて心のうちの結論を出すべきである。』

    どうぞ皆様方も笑いと謙虚さをもって運を引き寄せてください。