11月17日(木) ロータリー情報
国際奉仕委員長 五十嵐 宏
今月は、「ロータリー財団特別推進月間」です。ロータリー財団・米山記念奨学委員会 佐藤彰二委員長が入院中でありますので、代わってロータリー情報として「ロータリー財団の父・アーチ・クランフ」についてお話しします。
アーチ・クランフはRI6代目の会長ですが、貧しい少年期を経て、アメリカ・オハイオ州クリープランドで実業家として大をなした立志伝中の人物です。彼は、フルート奏者であり、スポーツマンとして活躍していましたが、ロータリーに入会以降は、定款起草や「地区制度」を設け、年次地区大会を確立するための書類作成責任者でもありました。
また、標準ロータリークラブ定款と細則を草稿し、1915年に採択され、ロータリー草創期に尽力され、ロータリー発展に貢献した方で、「寝ても覚めてもロータリー人間」で根っからの「ロタキチ」と言われています。当初、「非常時基金」として提案され、その後、「ロータリーが基金を作り、何か良いことにしようではないか」と議論されたと言われています。
アーチ・クランクが「ロータリーが基金をつくり、全世界的な規模で慈善・教育・その他社会奉仕に分野で、何か良いことをしよう」と国際大会で提案、数カ月後に、この新しく誕生した基金は米貨26ドル50セントの最初の寄付金から始まり、その基金がやがてロータリー財団に発展したものです。
奉仕の理想は、人々をつなぐ真の絆です。単によいことをするだけではなく、人々の役に立つことです。世界では人々が異なる言語、異なる食事をし、異なる衣類を着て、異なる宗教を信奉しています。こうした人と人を結びつけるには強力な絆が必要です。ロータリーでは、その絆が「超我の奉仕」と言う理想です。人々の役に立つ具体的な活動をしているのがロータリー財団です。