4月1日(木) ローターアクトクラブ西村会員の報告 「タイ海外研修レポート」
千歳ローターアクトクラブ 社会・国際奉仕委員会
西村 英晃 様千歳RCさんの例会に呼んでいただきありがとうございます。1月21日より5日間の
日程で海外研修をした報告をいたします。海外研修にあたり千歳RC様より「海外研修助成金」10万円いただいたことお礼申し上げ、研修後すぐお伺いしてお礼とご報告しなければならないところ、本日となってしまいましたことをおわび申し上げます。
千歳RACから1名、私が参加しました。地区交流会はあったものの他クラブの人たちとの密な交流も今回が初めてでした。2010年1月10日メンバーは某タイ料理店で出発直前ミーティング。辛いものが特別好きではなかった私は、研修の間毎日3食このような料理が続くかと若干不安もあったが、それが異国文化を感じる一つの要素。
プライベートでも仕事でも私の海外で何かを学ぶときの三大要素は3つ。①目で見て脳に焼き付ける②鼻で風土を感じる③心で何かを感じる。
海外研修の狙い・目的①アクター相互の人間的なふれあいによって相互理解を深め、豊かな人間性を育てる②チェンマイの歴史的文化に触れると共に、文化や歴史的な遺産に接し、多様な地域特性の違いを認識する③ローターアクターとして、この研修を通して意味を理解する④将来にわたり我が国の平和を築く一員となるための心と態度を養う⑤海外研修のいい思い出をつくる。
まず、タイの空港に降り立ち飛行機から連絡通路に入った瞬間に目にしたものは、日本と同じ左側通行の道路、職業柄気になる普通乗用車並みに台数の多いピックアップトラック。いかにも温暖な気候を思わせる木々。それだけで、氷点下の中から約半日かけて海を越えた私の心をワクワクさせました。さらに今回の研修中に私の目に飛び込んできたものは、「テュクテュク」と言うドアも無くちょっと排気量のあるスクーターに荷台を付けて後ろ3人乗り簡易タクシー的な乗り物。テレビで見たことはありましたが実際に現地、首長族の村では月に何度かボランティアの先生が来て教えると言う学校。そこで暮らす民族の方と買い物を通じコミュニケーションを図れましたが、彼らは独自の文化、伝統があり、生活習慣があるようでした。
私達は不景気だと言っていますが、本当に不景気なのかと何度も考えました。デジタル文化の進化、オートマチック化しすぎた社会の中で、生きることに最低限、いや十分なレベルをはるかに超え「贅沢の追求=不景気」になってはいないでしょうか。
飛行場を出た瞬間、私の人生経験の中で韓国とオーストラリアの匂いを足して二で割ったような匂いがしました。理解されにくいと思いますが、「陽気(アバウ ト)な中にも芯有り」と言った感じです。街へ行けば、買い物時に最初は250バーツだったものが交渉やコミュニケーションをとって行くうちに120バーツ になったり、センターラインがあっても当たり前かのように反対側車線にはみ出して走るテュクテュクのドライバーなど、しかし一歩寺院に足を踏み入れると、 とても綺麗に清潔に保たれた敷地内、きらびやかな像からはタイの文化的信仰心が伝わってきました。
とにかく「HOT」な味付けの食べ物が多かった。香辛料のアジアンチックな香りと温暖な気候を思わせるココナッツの香りがしたり、いかにも熱帯モン スーン気候と言う言葉がピッタリな、暑さも吹き飛ばしてくれる辛さのものがありました。暑さで疲れた体を癒してくれる、辛さとスパイスだ。そんな喉を潤す のはシーハーBeerだと思いました。
夜にテュクテュクに乗った際の夜風を体で感じ、屋台の側で屋台の匂いと、昼間とは違う少しエキゾチックな香り、雰囲気は何とも言えないタイ独特のものでした。
チェンマイのRACメンバーは、空港での出迎え、最終日前日の交流で私たちを温かく迎えてくれ、スーパーなどでタイ語の分からない私に共通語でもある片言 の英語で、買いたく探しているものを真剣に探してくれたり、ローカルフードを教えてくれたりと大変優しく心温まる交流ができました。
テュクテュクのドライバーさんは商売だけあり価格交渉はシビアだが、いくら値切って無理に安くしても嫌な顔せず降りる際「乗ってくれてありがとう」と言う感情が心に伝わりました。こっちのタクシードライバーさんに失礼かもしれませんが、お客さんへの有難さが伝わり、どのドライバーもこの人に乗ってよかったと思わせました。私も仕事柄、お客様が居ての私の生活、お客様が居ての収入、1円でも私の会社を利用してくださる方への感謝の気持ちを今後とも忘れてはいけないと思いました。
研修を終え、異国を感じるのは自分の生活、文化を考え直すチャンスであり、プライベートな旅行と違い研修に参加することは、神様が私の現状に欠けているものに気づく機会を与えてくれました。今後の人生に少しでも役立てたいと思います。