2月5日(木) 三役担当卓話
講師のご紹介 五十嵐 桂一 幹事
それでは改めて講師の方をご紹介したいと思います。本日の講師は当クラブの名誉会員でもございます山口 幸太郎 千歳市長でございます。講演のテーマは「みんなで『夢、実現』~千歳市のまちづくり」という事でございます。毎年山口市長にはこの時期に卓話をして頂いております。私もクラブに入会して12年になりますが、この卓話は毎年聞いていますので、市長になられて間もない頃からずっと卓話をして頂いているのかな、という風に思っております。本日は山口市長が進めております政策、また、これから進めようとしている政策について、色々お話をして下さると思いますので、是非とも最後までしっかりお聞き下さい。
◇部外講師卓話:テーマ「みんなで『夢、実現』~千歳市のまちづくり」
部外講師:千歳市長 山口 幸太郎 様(千歳RC名誉会員)
皆さん、改めましてこんにちは。今日はどうぞよろしくお願い致します。大変貴重な時間でありますので、前置き等無駄なお話はしないで、早速お話をしたいと思っていますが、この時期はやはり来年度に向けてどういう姿で市政を進めるのか、という事で、その裏付けとなるのが予算であります。その予算編成がやっと終わり、明日記者発表するというところまで来ました。それを今日皆さんに前もってお知らせしようと思っております。当然の事ながら、来年度は私が4期目の市政を担わせて頂けるかどうか、現時点では分かりませんので、骨格予算という事になりますが、私も皆さんのお力を頂いて、引き続き市長として働かせて頂きたいと思っておりますので、そういった前提で私の考え方を盛り込んだ予算という形になっておりますので、ご理解下さい。それではご説明させて頂こうと思います。
※山口市長より千歳市の今後の政策についてのお話や新年度予算、その事業に関して、ご説明がありました。以下、スクリーン画像と共に補足説明等を掲載します。画像に関してはクリックしてご覧下さい。
1.次期市長選に向けた政策の骨子(画像1・2)
第六期総合計画の着実な推進に関しての補足です。
・地域経済の活性化と地方創生に関して~国は地方の元気づくりという事で地方創生を進めています。この国の考えに則り、なおかつ一般財源も使いながら地域を活性化させていきます。
・移住・定住の促進に関して~人口を減らさないという事が活力の源泉です。
・医療と福祉の充実に関して~高齢化社会の中では欠く事の出来ない政策です。
・自衛隊との共存共栄に関して~当市の特性の最たるものです。これからも関係を強固にしていきます。
・市民協働の拡充に関して~市長就任当初はなかなかご理解頂けなかったところもありました。町内会活動を代表されるように、市民総ぐるみで市民としての役割を果たしながらマチづくりに貢献していく事が市民協働です。
第6期総合計画には柱が2つあります。1つは、人口フレームです。活力の源泉である人口をいかに伸ばしていくかという事、もう一つは発展の為に必要な資金をどう伸ばしていくのかという事、すなわち財政です。今現在の千歳市の姿を申し上げますと、人口はお蔭様で増えております。この人口増を支えて頂いている要因は幾つかありますが、まずは空港です。新千歳空港は活気を呈しておりまして年間1,900万人を超える乗降客数、国際線も150万人を超えました。雇用の確保という面でも大変な貢献を頂いております。この10年で1,000人の雇用増となっています。
2つ目は企業誘致を進めた事による人口増加です。私が市長になりましてから70社以上の企業に来て頂きまして、新規雇用が2,000人を超えております。合わせて生産活動に関しても年々伸びており、市内経済に大きな波及効果があります。企業の皆さんが生産を増す事によって私たち市民生活にどれほどの影響があるのでしょうか。直接的な影響は無いと考えておられる方も沢山居ますが、実はそうではありません。経済の原則で「乗数効果」というものがあります。生産を上げるとそれにもたらされる付加価値が消費性向75で(北海道の場合はこの数値で見ている)常に消費や生産に回っているのです。ですから乗数効果が続いていく事で回りまわって私たちの市民生活や商店活動に大きな経済波及効果となりますので、大きな力となっております。
3つ目は、自衛隊であります。この10年間、市民の皆さまのご協力を頂き、自衛隊の定数を削減しないよう存続運動を続けてまいりました。平成16年の大綱、平成22年民主党政権の時の大綱、今回は安倍政権の「25大綱」なのですが、「22大綱」の時には辛い思いもしましたけれども、現政権になってからはこれ以上自衛隊の隊員数を減らさないという事になり、定員は守られました。現時点の課題として、現時点で陸上自衛隊は159,000人の定員は守られているのですが、実員が追い付かないという事であります。特に北海道は10年前から勢力を縮小しようという動きがあった為、充足率が下がってきていました。ですから本州では90を超える充足率なのですが、北海道の充足率は80程です。ですから定員はあっても充足率は足りないという現状ですから、現在、実員を増やして下さいという運動をしています。現在の5兆円近くの予算では人件費が抑えられているので、その費用を上げて下さいとお願いしています。
2.平成27年度予算(画像3・4・5)
※平成27年度の事業予算に関して説明がありました。詳細な内容に関してはスクリーン画像をご覧下さい。
2つ目の柱は、経済対策(まち・ひと・しごと創生関連)に関して:国は地方創生という事で地方に活力を生み出す為の組織を作りました。国はその為の補正予算を組みました。内容としては今の景気を刺激しようという事で、2点が求められていまして、
1つ目は、今すぐに経済的に即効性のある施策
2つ目は、今後経済効果があらわれるであろうという施策
の2点の観点で国では色々と戦略を考えて提案して下さいという事で、それを見て国は補助しますという形です。
1点目では国のガイドラインの中で例えば「プレミアム商品券」を配布するという事があげられていますし、2点目としては現在千歳市として総合戦略版を作っているところであります。
3.平成27年度政策予算において予定する主な事業等、人口減少社会の到来(画像6・7)
※政策予算とは市長選後の次の市長が載せる予算です。これまで説明してきたのは当初予算(骨格予算)です。内容に関しては画像をご覧下さい。
最後に山口市長は、引き続きロータリークラブの皆さまには活動を通じて大いにマチづくりに貢献して頂きますようにお願いすると共に行政に対しましてのご支援もお願いします。と結ばれました。
謝辞 藤本 敏廣 会長
どうも有り難うございました。これからも千歳のマチの為に頑張って下さい。