• 8月25日(木) クラブ会報・公共イメージ・雑誌・IC委員会卓話

    講師紹介:クラブ会報・公共イメージ・雑誌・IC委員会 高橋 憲司 委員長

     

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    当委員会として今年度、第一回目の卓話となります。本日は、陸上自衛隊の藤松 壽一 一等陸尉に来ていただいております。

    私は、今年度は広報(公共イメージ)委員長ということで、広報に関係したものをと考えました。千歳といえば自衛隊ということで、自衛隊の広報活動について藤松 壽一 一等陸尉にお願いしたところ快諾をいただきました。

    藤松さんは、平成26年8月から陸上自衛隊第11普通科連隊で広報を担当されております。藤松班長、よろしくお願いします。

     

     

    ◇部外講師卓話: 講師:陸上自衛隊 第11普通科連隊第1科広報班長 藤松 壽一 一等陸尉

     

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    本日は、「自衛隊の広報業務について」ご紹介させていただきます。

     

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    ○広報活動の意義

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    ・広報活動とは、別に定める基本方針に従い、防衛に対する日本国民と外国人の認識と理解を深め、防衛策に対する信頼と協力を得るため、防衛の実態を正しく部内外に伝え、防衛に関する普及及び宣伝に関する任務を遂行する活動です。

     

    ○基本方針

     

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    ・国民各層の認識と理解を深め、信頼と協力を得て、国民一般の防衛に対する意義の高揚を図る。

    ① 国民及び外国人に対して、我が国の防衛について、わかりやすい広報活動により、自衛隊に対する国民各層の理解と支持を得て、その拡大を図る。

    国民各層とは、世代や地域特性を勘案し、有識者、青年層、女性層、少年層に重きを置く。

     

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    ②隊員一人一人が広報官として、すべての隊員が広報の重要性を正しく認識し、積極的に関わる意識を持つ。これにより、各隊員の行動や言動が自然に品位ある自衛官になっていく。

     

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    ③情報通信の進展により多くの情報が入手可能となっているが、自衛隊としても、SNSなどの直接発信可能な手段で多くの情報を提供していく。合わせて、伝えるだけではなく、公聴と対話を重視した広報に努める。その一つに、オピニオンリーダー、防衛モニター、駐屯地モニターを集い、各種行事に参加して頂き、意見の聴取やアンケートの調査をお願いしている。

     

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    ④国際平和維持活動を含む自衛隊の国際的活動を円滑に行なえるように、国内、国外に積極的に広報し、活動の意義や成果を、逐次、継続的に発信していく。

     

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    ○広報活動の目標

     

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    ・次の四つを達成すべく活動を行っている。

    ①自衛隊の防衛問題に対する関心をより一層高める。

    ②自衛隊の設置の目的および任務の内容について理解を深める。

    ③防衛力の多様な役割に対する理解を深める。

    ④日米安全保障体制を含む防衛関係諸施策に対する理解を深める。

     

     

    ○広報組織

     

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    ・自衛隊の広報活動は、組織一体となって、一貫性を保持することが重要。

    ・これらは自衛隊として行動する時の指揮系統とほぼ一致している。

    ・各組織の広報実施担当官が広報活動を責任を持って実施している。

     

    ○広報活動の区分と様子

     

     

     

    ・広報活動の区分は、大きく、部外広報と部内広報に分かれる。

     

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    ・部内広報は、隊員への情報を分かり易く効果的に提供する活動。

    ・部外広報は、企画するのが自衛隊であれば自主的な広報活動となり、企画が自衛隊以外であれば、協力的広報活動となる。

    ・それぞれの活動で、報道、視聴覚印刷物、行事関係に分けられる。

     

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    ・自主的報道活動の報道機関については、自衛隊からのニュースリリースやピンナップ、記者会見等がある。

    ・ニュースリリースとは、特定の報道機関に対して、報道してほしいニュースの提供を行う。

    ・ピンナップは、記者クラブに対し、報道してほしいニュースの情報を提供する。

    ・記者会見とは、記者の方々を会見場に招いて、広報実施担当官の指名する者が行う。

    ・記者説明は、広報担当者(広報班長)が記者クラブに出向いて行う。

     

    ○ 視聴覚印刷物は、ホームページ、広報誌、パンフレット、ポスター、ビデオなど多くある(陸上自衛隊のホームページ、広報誌、防衛白書等の紹介)

     

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    ・行事関係は、富士総合火力演習などが有名である。今年は8月28日に行なわれ、ネットでも見ることができる。11月の中旬に音楽祭りを実施予定。また、陸上自衛隊の広報センター(東京)は「目で見て、手で触れて、体験していただく」がコンセプトになっており、本物の戦車やヘリコプターが展示してある。

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    ○ 協力的広報活動について、基本的に、真にやむを得ないもので広報活動の目的に適合するもの、隊務との調整を図るとともに効果が期待できるもの、協力により威信失墜の恐れの無いものを選定する。他にも、公共性の有無、自衛隊の協力以外の手段の有無、自衛隊が協力することにより一般事業主への圧迫の有無などを検討のうえ、判断することとなる。

     

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    ○オピニオンリーダーと各モニター制度の紹介

     

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    ・オピニオンリーダーは、道民に対しての防衛問題および自衛隊についての認識を波及して頂く協力者 その他に、防衛モニターがあり、防衛や自衛隊に対する国民の意見や要望を聴取し、今後の政策に資する協力者 また、駐屯地モニターは、駐屯地周辺の地域の意見を聴取し、地域社会と一体化を図るための協力者となる。

     

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    ・今回、当地のオピニオンリーダーである高橋憲司様から、このような場を設けて頂き、千歳の皆さんにこのような普及活動ができるのも、オピニオンリーダーとして貢献して頂いているということになります。

    ・ここにいる皆様も、オピニオンリーダー、防衛モニター、駐屯モニターなどありますので、ご興味がありましたら協力を戴きたい。よろしくお願いします。

     

    ◇お礼のことば:大西 信也 会長

     

     

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    藤松様、ありがとうございました。私も以前、駐屯地モニターをさせて頂いたことがあります。広報活動のお話の中に音楽祭りがありましたが、私も昨年の12月に航空幕僚長から感謝状を東京・市谷で頂き、次の日に音楽祭りに招待頂き、見てまいりましたが、素晴らしい音楽隊の演奏でありました。最後に、大西会長から謝辞と記念品が贈呈されました。これからもご活躍をご祈念いたします。本日は、どうもありがとうございました。