7月2日(木) 会長挨拶
沼田 常好 会長
千歳ロータリークラブ48代目の会長として、この1年間クラブの舵取り役を行って参ります。まだまだ若輩の上、クラブの会長は重責ではありますので、皆様方のご協カのもと、運営を行って参りますので色々な場面で何かありましたらご指導頂きますよう、お願い申し上げます。
さて、今年度は今まで委員長を経験していないメンバーが多い事と女性会員4名全員が委員長としてお願いをいたしました。1968(昭和43)年に千歳RC初代会長、故、吉田信一殿から千歳RCの歴史は始まりました。 それぞれの年度においで、社会・経済情勢が違う中、それぞれの会長が千歳RCの時代、歴史を積み重ねてきて頂きました。本年度は、その土台(歴史)のもと、千歳RCを50年100年と継承して行く為の一歩の年、そして女性会員の活躍の場がクラブの中にあることを前面に出して行きたいと思っています。
2015~16年度クラブ運営と活動方針は、「利己と利他の調和のもと、共に楽しく歩む」としました。
私たちは、仕事上、個人的関係、各団体との関係により信頼し合える仲間として、このクラブに集っています。その事を大切にして、奉仕を通じて友情を深め、この1年を楽しく【共に歩】むことで行動して実の有る一歩一歩を積み重ねていける年度にしていきたいと考えています。
さて、ロータリーの誕生は皆さんご存知のように、“20世紀のアメリカ・シカゴの街は著しい社会経済の発展のお陰で、商業道徳の欠如が目につくようになっていました。 ちょうどそのころ、事務所を構えていた青年弁護士ポール・ハリスは友人3人と語り、お互いに信頼できる公平な取引をして、仕事上の付き合いが、そのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたいとの趣旨で、ロータリークラブという会合を考えました。 このように歴史的に見ても、ロータリーは職業倫理を重んずる実業人、専門職業人の集まりなのです。とロ-タリーの誕生などが記述されております。
千歳RCも色々な職業、業種が集まっている団体、クラブです。私たちは、職業(事業)を行い「利」を得ています。それにより、人の生活を支え合っています。それも含めて多くの社会貢献することができます。それがロータリーの目的であり趣旨の一つであると思います。そして、それに伴い親睦を深め信頼し合える仲間となるのではないでしょうか。
私たちロ-タリアンは1年1年会長が変わり、執行部も変わります。それが新しい風を吹き込み、新しい歴史をつくって行くのだと思います。しかし歴史は、無情にも一日一日過ぎることにより人の脳裏から忘れ去られて行きます。思い出してください。日本の歴史の一ページ一ページを、今、東京オリンピックのメイン会場であります国立競技場の建設費について高いとか、屋根は要らない、要るとかが報道されていますが 今から1年10ヶ月前の2013年9月7日、 2020年のオリンピック開催地が東京に決まった瞬間、日本中が沸き返りました。今まで長く続き苦しんできましたデフレ経済の中で決まった招致だけに先が明るくなったようでした。それまでの経緯を考えると、一番の立役者は何と言っても東京オリンピック開催を言い出した石原慎太郎氏で、その当時の東京都知事だと思います。
私が覚えているのは2009年にコペンハーゲンのIOC総会でリオに敗れた時のメディアの報道は、ほとんどの批判が「100億円以上のお金を使って招致活動をしたのは税金の無駄使いだ」と、記事を書きたてていました。この時、確かに100億円は使い誘致に失敗しましたが、もし、石原慎太郎東京都知事が、この批判に心が折れて立候補を断念していたら、そのまま巨額の招致費用は永遠に[無駄]のレッテルを貼られたままになったはずです。石原氏の悲願を猪瀬直樹氏が引き継ぎ、今回の開催につながった事は評価すべきではないでしょうか。ましてや、あのまま諦めていたら巨額の招致費用は無駄金ですが、前回の招致活動の失敗の上に今回の招致成功があるわけであり、一回目の招致費用は無駄ではなかったと、何事も諦めない事が大切であるのではないでしょうか。
「成功したら“ほめられ”、失敗したら“たたかれる”のは世の習いです。」
時が過ぎることにより歴史が刻まれてきます。そこには、必ず人がいます。人が歴史を刻んで行きます。人間一人一人の人生があり、その歩み方によって評価も違うかも知れませんが自分の人生、一日一日を大切にして何事でも失敗を恐れず「チャレンジ」して生きていきたいです。この年度がロ-タリーの歴史の一ページとして、思い出して頂けるようなロータリー活動を行っていきますのでよろしくお願い申し上げます。