• 7月23日(木) 会長挨拶

     沼田 常好 会長

     

    会長挨拶

     

    さる7月12日、日曜日に国際ロータリー第2510地区、会員増強セミナーが岩見沢市で開かれました、私と藤川幹事で行ってきました。講師は東京銀座RCの市川 伊三夫氏の講演でした。市川氏は1928年生まれで87歳の方です。70代後半かなと思っていましたが、何と87歳でした。会員増強の事だけの話かなと思いましたが、大変人生的にも参考になるご講演でした。その内容を同じように伝えられるか分かりませんが、私なりに報告させていただきます。

     

    市川さんは

     

    ・ロータリーの会員に会った時に、“あなたの入っているロータリーは、どのような奉仕活動を行っていますか、”と尋ねるそうです。・・・・・ (千歳RCはどのような奉仕活動を行なっているでしょうか。)

     

    ・ロータリーで活動する時は、ロータリアンとしてではなく、人として活動するのが良い。ロータリーは色々な人との出会いの場であり、入会後は、人と人として付き合って行くこと、そして、信頼出来る仲間を早く見つけること、だそうです。

     

    ・ロータリーは内向きの親睦ではなく、外向きでなければならない。積極的に他組織との連携を図り、クラブ以外の状況を判断しなさいということ。

     

    ・1998~99年度、レイシー会長は一度入会したロータリークラブを辞め、勧める方がいたので、別のロータリークラブに再入会したそうですが、“何故一度辞めたのか”と尋ねられた時に、「あのクラブでは私の“座る椅子が無い」と答えたそうです。誰もが出来上がっている組織に新しく入る時、違和感が頭をよぎります。それを払拭する双方からの積極的なアプローチが欲しいものです。

     

    “壁は低いうちに破れ”何らかの理由で会社や会合等を休むとして、その後、出て行く時はいつもと違って、心理的に重圧を感じます。誰にでもあるこのような心理的壁は早く打ち破るのが良い。RCの例会に欠席が続いた時、社会全体にもいえる事ですが、これを市川さんは、“皆さんはこれを黙って見ていてはいけない、一緒に壁を破る努力をしてください。一度、例会に出なかったら、その人に何人かが連絡をし、「次回は待っているよ」と言ったら出てきてくれるでしょう” “お互いが親密な交際をしている限り、互いの壁を破る事が出来ます。ロータリーだけでなく色々なことにもいえるのではないでしょうか。

    ・福沢諭吉が弟子に宛てた手紙には“1回の会合に出ることは10巻の書を読むに等しい”と書いていたそうです。福沢諭吉はある会合に弟子を誘っていたらしく、弟子が忙しくなかなか会合に出てこないのに対して出した手紙の一節です。

     

    「人に会うことが自らを成長させ、異業種の人たちと数多く、そして度繁く会うことは成長への捷径(しょうけい)である。」ということを諭吉先生がカ説したかったことではないかと、市川さんの人生を考え、「知らぬ間に自分は人に会って、友人に会って、先輩に会って、後輩に会って、お得意様に会って、ロータリーの友人に会って、成長してきたのではないかと。今の私があるのは、本を読んだり、講義を聞いたりして得たものの何百倍か、人から聞いた座談や雑談の中から身につけたものだと思う。といっていました。

     

    ・人が語り合うことは一人で机に向かっているよりも能率的にものを体得出来る。だから語り合うべき、語り合う相手が自分と違った生い立ち、違った仕事、違った年齢の方々には効果が大きい。

     

    例会の卓話も大事ですが、会員が相互に雑談する事が大切です。これはロ一タリーの“隠し味”です。これを知らない咀槨(そしゃく)(食物をよくかみくだく、書物を読み味わう、深く味わいしる。)を知らないロータリアンが多いのでは。と市川氏が申しておりました。

     

    日本のロータリーの例会は95%が昼の例会、外国では50%以下だそうです。土曜日、日曜日、夕方、夜、午後、色々な例会方式を考えても良いのではとも言っていました。

     

    最後に、この言葉を添えてくれました。“悩んだら坐ってないで立ち上がれ、障子を開けて外を見よ”これはトヨタグループ創始者である豊田佐吉さんが残した言葉だそうです。今でもトヨタの社訓として残っているそうです。サムェル・ウルマンの詩(第二節)には次の言葉もあります。”青春とは臆病を退ける勇気 易きにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する 時には20歳の青年よりも60歳の人に青春がある、年を重ねただけ人は老いない 理想を失うとき初めて老いる”