6月16日(木) 会長挨拶
沼田 常好 会長
皆さん、こんばんは。例会挨拶も残り3回です。そう考えると寂しくもありますが…本日もよろしくお願いします。
今の日本は世界に例のないスピードで高齢化が進んでいます。それにより社会環境も変化してきています。さて、皆さんは新聞で毎日必ず見る紙面はどちらになるでしょうか。統計によると「お悔やみ欄」だそうです。このお悔やみ欄から見る傾向をお知らせしますと、本年5月ですが、札幌は813件、その他道内で2,523件掲載されました。その中で葬儀終了と掲載されていたのが、札幌で30.1%、その他道内で22.5%です。また、葬儀委員長を立てている葬式の割合ですが、札幌ではなんと3.6%、その他道内では39%だそうです。この数字以外にもお悔やみ欄に掲載していない件数も相当数あると思います。
それでは葬儀の傾向としてはどうでしょうか。小規模化し、よくある家族葬というのが現在主流になりつつあると思います。これは、今、独り暮らしの高齢者が大変多くなり、また、高齢者世帯の増加、長寿社会で仕事をリタイヤした後が長い、兄弟姉妹も高齢化、プライバシーを大切にする人の増加、付き合いを広げたくない人の増加など、様々な原因があります。
高齢化の何が問題か。これは今、高齢化と同時に少子化や核家族化を背景に人の孤立化が同時進行している状態であるという事です。人々は孤立、孤独を志向しながらも、孤立や孤独に耐えられない。人は独りでは生きていけないのです。よく孤立死のニュースが出ますが、孤立死の実情は2013年の道内の調査(札幌・函館を除く)で死後1週間発見されない人が48人、内65歳以上が25人と半数を超えています。男女の割合については男性が35人、女性が13人で男性が7割強という結果となっています。男性会員の皆さん、お友達は一人でも多く持ち、そして多くの趣味を作ってその輪を広げて下さい。