6月23日(木) 会長挨拶
沼田 常好 会長
皆さん、こんにちは。私の挨拶も昼の例会は今日で最後の機会となります。前回の例会で、現在の少子高齢化の現状などをお話させていただきましたが、第2弾として、北海道での高齢者の人ロの推移のお話をさせていただきます。北海道全体では65歳以上の高齢者人口は156万1千人です。 65歳から74歳が79万6千人、75歳以上は76万5千人です。皆さんは介護制度や介護保険についてはご存知だと思いますが、全道156万1千人の65歳以上の方で「要支援」や「要介護」認定され、介護保険を利用されている方が19.4%です。 65歳~74歳までの方では4.9%、そして75歳からでは34.4%となっています。このデータは今年の2月のデータですが、このデータの結果として高齢者の8割の方が自立していることになります。そして、75歳前の方々は、自分で高齢者とは思っていないというデータが現実に出ています。
さて、現在はそうですが、2025年、今から9年後になる訳ですが、団魂の世代が75歳以上になった時には認知症が全国で700万人、高齢者の5人に1人が認知症を患うと推測されています。その治療費など約145兆円~150兆円の税金がかかると言われています。国の選択は、消費税を値上げし、社会保障費のレベルを下げ、国民の健康寿命を延ばし、これによって医療費や介護費が削減され、そして、健康な高齢者は社会を支える側になっていただく。国は、65歳以上の皆さんに、まだまだ現役で頑張ってください。と言い続けています。
話は変わりますが、皆さんがよく知っています、サザエさんのお父さんの波平さんは何歳の設定だと思いますか。実は54歳だそうです。この時代の定年を間近に控えた家庭の主人を面白く描いた漫画です。昭和22年の日本の寿命はいくつ位だと思いますか。約70年前は男性50歳、女性53歳で、2013年では男性は80.21歳、女性は86.61歳だそうです。「人生90年の時代」がもう少しで来ます。人生90年時代になってくると、健康で動ける、そして働ける人は社会に、地域に貢献する。そして、人との絆を大切にしていくことが大切であると思います。ロータリー活動も、その一つであるのではないでしょうか。高齢になってもロータリー活動ができ、いつまでもロータリアンとしていられる仕組みづくりもこれから考えていく必要があるのかも知れません。