• 8月1日(木) 卓話「居場所と出番」

    卓話 大澤 雅松 幹事

    卓話1

     7月1日の会長、幹事、新世代・ローターアクト委員長就任挨拶回りで、紫明女子学院の菊池 生之 院長、北海少年院の阿部 盛人 院長を訪問しました。受けた印象は対照的でしたが、両院長が共通して使った言葉が「居場所と出番」でした。更生して社会復帰した時、社会に自分の居場所があり、出番がある事が、少年少女の未来に繋がるという話でした。

    「あまちゃん」に見る居場所と出番

     皆さんは、NHK朝の連続テレビドラマ「あまちゃん」をご覧になっているでしょうか。東京の女子高生が夏休みに母親のふるさと北三陸を訪れ、祖母が生業としている海女の仕事に触れて海女になり、さらに地域おこしのローカルアイドルになり、スカウトされて上京し、本格的アイドルを目指すという内容です。東京に居た時は引きこもりがちで目立たない、いじめられっ子だったのが、北三陸で海女、潜水士、アイドルといった目標や生きがいを見いだし、再度東京に出た時にはアイドルを目指して各地から集まっている仲間の中で存在感を示しています。

     これこそドラマの形で「居場所と出番」を具現化したものではないでしょうか。母の郷里を訪れる前の主人公は、さしたる出番もなく、居場所も与えられたものに過ぎませんでした。自らが居場所を見つけてそれを目指し、そこに自分の出番を作っていくそれが周囲の人たちを元気にし、自分自身も輝いていくというストーリー展開になっています。

     この「居場所と出番」をネットで検索してみると、最近あちこちに使われている事が分かりました。政府(民主党時代)の新成長戦略、高齢社会対策大綱(2010年)、男女共同参画(今年度)などです。これはまさに、ロータリアンがクラブの中で、あるいはロータリークラブが地域社会の中で、居場所があり、出番があるべきという事に繋がるものだと思う次第です。

    アンケート結果(酒井宏さんが集計)

     先に結論を申し上げましたが、以上の話を念頭にして、アンケート結果をご覧頂ければと思います。(アンケート集計表は例会場で配布しましたので、ご参照下さい)このアンケートは、前年度のクラブ奉仕委員長だった酒井宏さんによるもので、6月13日と20日の通常例会に出席した会員を対象に調べたものです。6月一杯で退会された酒井さんから、先週のガバナー公式訪問に間に合うようにと集計した結果を事務局に送って頂きました。41名から回答を得ています。年代別の回答構成や2年前の結果との比較が出てきます。

    ※アンケートの設問内容については下記の通り(選択肢から選ぶ形式となっています。)

    設問1 あなたは、当クラブに受け入れられている(歓迎されている)と感じますか。

    設問2 あなたは当クラブの組織としての現状をどう思いますか。

    設問3 当クラブが、RI(国際ロータリー)や地区の提唱する活動に参加している度合いについてどう思いますか。

    設問4 当クラブの活動に対するあなたの参加状況を記してください。

    設問5 当クラブの活動およびプロジェクトへの参加に対し満足していますか。

    設問6 当クラブの活動の費用はどう思いますか。

    設問7 あなたは、毎週の例会を楽しんでいますか。

    設問8 当クラブの会合をより良いものにするためのアイディアをお聞かせ下さい。

    設問9 あなたの配偶者・パートナー・家族は、あなたがロータリーに参加していることに関してどのように思っていますか。

    設問10 最後に2013-14年度の運営や活動等について「期待したいこと」を簡単に教えて下さい。

    その他、ここ数年度のクラブ活動で記憶に残る事業を教えて下さいという質問もありました。

    アンケートに表れた居場所と出番

     問1をご覧下さい。ここが、会員自身が千歳ロータリークラブを自分の「居場所」と感じているかどうかということになります。結果は95・1%が「居場所」と思い、4.9%(2名)がそうではないと思っているようです。そして、その2名は「自分が他の会員と交流する努力をしていない」と自覚されているようです。

     問2は、クラブをどう思っているかという設問になります。「現状に満足している」会員は12名。更に「明るく打ち解けた雰囲気」と感じている会員がもっと多くて17名です。また「活発に活動している」が9名、「自由闊達でオープンな雰囲気」が7名います。一方で「前例主義」と見る会員が13名、「現状に不満」が7名、「活動が余り活発でない」は6名です。

     問3です。ここはRIや地区に関する活動への評価です。4ページ目にある通り、「適当」と見る人が7割近くです。前回に比べて大幅に改善されています。

     問4は会員自身の参加状況です。ここが「居場所と出番」の「出番」になります。積極参加は前回より減少、義務的参加が増えたのは残念です。不参加も増えています。

     問5は参加への満足度。達成感があったかどうかという事になりましょうか。結果は9割の会員が「満足」しています。不満足は1名に留まりました。

     問6は経費の問題です。「適当」が74.9%で前回の68.4%を上回りました。内容的には「会費」で8名、「財団」で9名、「米山奨学会」・「プロジェクトへの寄付」で各6名が「過度」と回答しています。会費引き下げの可能性は、常に検討していくべき課題と言えそうです。

     問7は、例会が楽しいかどうか。9割が「はい」と回答し、前回の8割を上回りました。

     問8は、より良い会合へのアイディア。地域との交流、会員の活動機会、講師、職業に関する情報の順になりました。

     問9は、家族の気持ち。「知らない・関心がない」が最多で「費用が掛かり過ぎる」が続きます。3番目に「誇りに思っている」ですが、70歳代ではこれがトップです。高齢になると理解度が高まるのでしょうか。

    今年度の活動に期待

     問10です。次年度(川端年度)への期待ですが、ご覧の通りです。

     ①年会費の使われ方、は決算や予算をご覧下さい。②若い会員の活動⑩会員参加型⑯加入年数の少ない会員の登用、は、まさに「出番」の事であり、川端年度の委員会構成に反映させたつもりです。③地道なクラブ運営④楽しい活動⑤ロータリーを学ぶなどは会長方針「いい仕事をしよう」の具体化であります。⑧夜間例会は飲み会に は、今年度全ての夜間例会が飲酒出来るようになっています。⑨委員会活動の活発化は、各委員長、副委員長さんが是非心掛けてください。⑮会員増強は、本日も入会式がありましたが、今年度既に3名が入会しています。これは村田年度の成果が表れたものであり、今年度の努力を如何に発揮させるかは、次週以降の例会で明らかになると期待されます。

    卓話2

     来週の例会にも多くの参加を頂き、会員増強を学んで頂ければと思っています。