9月15日(木) 卓話~ロータリー情報委員会
○会員満足度アンケートからみたクラブの実態
担当:幹事 酒井 宏
講評:佐藤 秀雄 パストガバナー
まずは当クラブ自慢の分収造林。こんなに町に近いものは他に無い!
はじめに、私がアンケート結果の説明をして佐藤パストガバナーに講評をいただきます。
「会員満足度アンケート」は、会員がクラブ活動やプロジェクトに対する満足度合いを知るもので、クラブは基より地区においても例がないと言われています。このアンケート結果を踏まえて、今後、クラブ運営の改善を図るための基礎資料とするものです。5月25日通常例会において10の設問事項にチェックし、無記名で33名(61.1%)の会員の提出がありました。アンケートの分析結果は、次の通りです。
Q1.あなたは、クラブに受け入れ、歓迎されていると感じますか。
回答者33名のうち「歓迎されている」は31名(93.9%)と圧倒的であり、クラブ内では孤立、孤独する会員は少なく、会員間では相互交流が図られ、信頼感があり、クラブへの帰属性は高いといえます。反面、「歓迎されていない」と回答した2名(6.1%)は、「自分が他の会員と交流する努力をしていない」と「チャンスがない」と答えています。
Q2.あなたは、クラブの組織としての現状をどう思いますか。(複数回答可)
クラブは、「明るく良い雰囲気」と「現状に満足」と「活発に活動している」など良い評価をしているのは全体の56.5%に対して、不満としては「前例踏襲である」が15,9%と最も多く、それに「不満」、「活発でない」「当たり障りのない意見が通る」が42.0%と半数近くを占めていて高い。
Q3.クラブが、RIや地区の提唱する活動への参加度合いをどう思いますか。
参加度合いが「適度」と「適当」が全体の52.4%と半数を越え、特に、「募金活動」が最も高く、次いで「ロータリー財団」、「米山奨学活動」、「クラブ広報活動」、「他クラブとの交流・親睦活動」が高い。反面、「不十分」「分からない」などが、47.6%を占めている。特に、「新会員勧誘」に対する活動が「不十分」とする回答が最も多く、「国際的奉仕プロジェクト」、「地元の奉仕プロジェクト」活動の参加度合いが低く、「会員のための教育」活動の評価が低い。「新会員勧誘活動」への参加度合いが低い理由として、活動への「無関心」、「関わりから避けている」とあり、新会員勧誘の方法について具体的な指導、教育等が必要といえる。
Q4.あなたは、クラブ活動への参加状況はどうですか。
「積極的に参加」とするが36.4%と全体の3分の1を僅かに上回り、特に、木曜会(ゴルフ等)を含めた親睦活動が最も多く、次いで例会への出席、各種委員会活動、募金活動、地域への奉仕活動に対する参加率が高い。米山記念奨学活動、ロータリー財団、クラブの広報活動、会員のための教育、地域奉仕活動などへは「義務的に参加」が35%である。活動への「不参加」は、全体の15.2%であり、特に「会員増強」「国際的奉仕プロジェクト」への不参加が突出している。
Q4-「会員増強活動」への参加度合いを年齢別に分析すると、積極的に取り組むのは50歳代、70歳以上の会員にみられるが、「義務的に参加」を含めても48.5%と半数を下回り、「不参加」とする会員は各年齢層に平均的におり、「回答なし」を含めると51.5%と半数を越えている。
Q5.クラブの活動およびプロジェクトへの参加に対し満足していますか。
クラブの活動参加に「非常に満足」、「満足」と答えたのが全体の78.8%を占め、特に50歳代と70歳以上の会員に多い。反面、「不満足」と「回答なし」が21.2%であった。「不満足」と答えた理由は、の場合、どうしてですか。「活動の情報不足」が3分の1を占め、その他「知識不足」、「個人的に時間が取れない」が多い。
Q6-1 会員活動に関するクラブの費用をどう思いますか。
「適当」が68.4%と最も多く、年齢が低いほどその率が高い。反面、「過度」が16.9%で年齢別には70歳以上に多く、「不十分」は3.5%と僅かであった。
Q6-2 クラブの活動別の費用はどう思いますか。
「クラブ会費」及び「ロータリー財団への寄付」が「過度」とする会員が半数以上を閉め、次いで「米山奨学会への寄付」が過度と回答している。
「夜間例会を含む例会費用」、「災害見舞金・寄付」、「木曜会を含む親睦活動」に対する評価は、「適当」と回答する率は7割を越えている。会員増強を図るためにも「クラブ会費は安い方がよい」(40歳代)とする意見があった。
Q7.あなたは、例会を楽しんでいますか。
毎週の例会が「楽しい」が81.8%と圧倒的に多い結果となった。例会が「楽しくない」は12%あり、理由は ①毎週に例会出席はつらい(50 歳代)。②役割の負担があり、気軽に出席できない(60 歳代)。③勉強の場になっていないのではないか(60 歳代)。④新鮮味がないのでは・・(70 歳代)とあり、改革・変化を求める声がある。
Q8.クラブの会合をより良いものにするためのアイデアをお聞かせ下さい。
複数回答で求めた結果、「会員の活動の機会を増やす」が22.2%と最も多く、「より良い講演者」が15.5%、「職業に関する情報」が14.4%とトップ3を占めた。少数意見として「家族参加の機会」「奉仕の時間を多く」「会員卓話を多く」「夜間通常例会(ビールを飲む会)を増やす」(50歳代)の意見があった。
Q9.あなたの配偶者・パートナー・家族は、あなたがロータリーに参加していることに関してどのように思っていますか。
「ロータリーに関する関心がない」「知らない」とする家族が、32.3%と多く、次いで「費用がかかり過ぎる」という経済的な負担を挙げている。反面、「誇りの思っている」との回答が16.1%と比較的に少なかった。
Q10.今村年度の運営や活動等について「期待したいこと」を簡単に教えて下さい。
この設問に対しては、24項目の意見が出されました。今村年度もスタートして2ヶ月半となり、貴重な意見を運営や活動を展開する上に反映して行きます。会員の皆さんから寄せられたご意見は、別途、配布することとしております。
今後、一層のご協力とご支援をお願いします。
会員満足度アンケート結果のご報告をいただきました。これは会員皆様方の総合的なご意見であり、大変参考となったのではないでしょうか。その中で、新会員勧誘に対して約50%もの方々が不十分と答えており、気になる部分でもありますので、多少コメントしておきます。
今、ロータリーは会員減少に歯止めがかからない状況です。ただし、総体的にRI全体では減少しておらず、日本の減少が顕著です。1996、97年には13万人もいた日本の会員数が、現在は8万7千人に減少しています。同年で地区の会員数4,300名が2,800名余へと激減しております。
私どものクラブでは2年間に亘って佐々木昭会員増強委員長を先頭に増強活動を展開し、今年はチームを組んで11月までに結果を出そうと取り組んでおります。種々の考えもあり、例えば「質の高い会員だけで十分。むやみな会員数増加は疑問」等々のご意見もあり理解できるものですが、人間の体に例えると会員は“血液”であり血液がなくなると死に至ります。クラブ組織存続の根幹に係わることであり、5チームで力を合わせて熱意を持って会員増強に取り組んでいきましょう。
ここ20年来もの間、会員増強に尽力してきましたが思うよな結果が出ていません。原因の一つには経済問題も挙げられますが、主因はロータリーの哲学というか心を新しい会員へ伝えられていない、伝えていないことにあると思われます。古い会員はもちろん心からのお付き合いで生涯ロータリーという人が多い反面、入会間もない2~3年の方々は、ロータリーでは何をやっているか分らない、ロータリーとは何ぞやという会員が多く、退会につながっているようです。そこで入会時の教育というかロータリーとは何たるものかということを私達、古参会員が皆様に伝授しなければならない義務もあると思います。執行部、会長は1年毎入れ替わるので、トップに立ったリーダーが会員増強活動にしろクラブ活動にしろ、情熱をもってあたることにより会員がついてくる事が顕著であります。その年度の会長が一つ一つの事業に熱意を持ってあたるかによって方向性が変わって来ます。
当クラブでは、もちろん佐々木昭増強委員長が情熱と熱意をもって増強活動を展開してくださっておりますので、執行部も熱意をもって支えていくことが会員増強においては重要です。今回は、お年寄りの会員と若い会員とが平均化されて5チームに分かれて構成されていますので、チームごとに競って増強活動を展開してください。
また、酒井幹事から報告がありました終身会員制導入案を2013年度の規定審議会へ2510地区から提案いたします。審議会でどのような判断が下されるかは分りませんが、この高齢化社会を踏まえてロータリーも終身会員は必要な制度であると私は考えています。ただしこの制度を設けるにあたっては年齢問題や人頭分担金等々の難題が残っております。今後はガバナーと酒井幹事を中心に協議していただき、11月末までにはRIの方へ提案が出来るようお願いしたいと考えております。
いずれにしましても、会員満足度アンケートにあるように、新会員勧誘が不十分だという結果が出ていますので、11月末を目指して一人でも二人でも会員増強を推進していきましょう。