12月4日(木) 職業奉仕委員会卓話
職業奉仕委員会卓話 浅利 美恵子 委員長
テーマ「お菓子業界について」
本日の卓話を担当させて頂きます。平成18年に入会してから初めての卓話になります。委員会報告等でよく前には出ていますが、卓話となるとなかなか上手くいかない所もあると思いますのでご容赦下さい。本日の卓話ですが、「お菓子業界について」という事で、当社の会社の事、流通菓子について、道内の菓子業界の動向についての3点についてお話しさせて頂きたいと思います。
1.会社の歴史について
※プレゼンテーション画面の画像はクリックして内容をご覧下さい。
私の祖父である浅利作次郎氏が16歳の時、菓子屋に修行に入り、明治39(1906)年4月19歳の時に樺太大泊栄町に独立し、起業したのが始まりです。
※北海道人物文献録より
祖父、浅利作次郎、そして父であります浅利作造、そして私と引き継がれて3代目となります。ただいま、従業員は朝日町の本店と東部隊のセンター合わせて9名で全員女性社員が活躍しています。あと、会長がおりますので男性は1名です。
本店では・・・ 菓子食品卸問屋として、空港売店、学校給食、市内売店、学校売店、自衛隊売店などにお菓子を納品しています。
東センターでは・・・菓子や食品の他、日用品、書籍、文具などを扱いコンビニ形式にて営業しています。5年前より、部隊の売店権利も入札制度で行われるようになり、本年の再入札の結果、当社も来年から引き続き5年間、営業出来る事になりました。
2.流通菓子
菓子を大別すると、菓子メーカーから菓子卸売業を経由して小売業に製品が供給される流通菓子と、製造販売を主要販売形態とする生菓子とに分けられます。生菓子は更に洋生菓子と和生菓子に分類出来ますが、もっとも生産額が大きいのは流通菓子を含めて和生菓子です。その生産者の殆どが中小零細規模の事業者です。次にこの流通菓子についてお話しします。
昔は、「駄菓子屋」が沢山ありました。せんべいや金平糖など、お菓子に関しては、ガラスケース等に入っていて、販売員が袋に入れてくれたものですが、現在は商品メーカーが出荷段階から事前に袋に入れられた状態で売られています。
専業小売店舗を減少させた要因については、スーパーマーケットやコンビニなどの普及により、お菓子を菓子屋で買わなくても、スーパーやコンビニで食品等を買った「ついで買い」のように購入出来るようになった事があげられます。また、主食ではないお菓子を食べなくても良いという考え方もあり、消費税が上がるとその部分が削られるという要因もあるでしょう。
3.各部門の現在の状況は
(1)チョコレート
「大人のチョコ」「大人の~」等、大人向けの商品の売れ行きが良いです。チョコレート(カカオ)が健康に良いといわれ、若干伸びています。夏場には、ミントチョコ、手に取っても解けないチョコ等、色々と各メーカーが工夫をしています。
(2)ガム・キャンディ
ガムは下降傾向です。ハードキャンディ(ミンティア、グミ)が若い人に受けていて上昇傾向にあります。
(3)スナック菓子
ジャガピー、シリアル等、横ばいから多少の上昇傾向です。
製造各社が色々と新製品を発売するも、中々定着する商品が出ていません。コンビニによっては売れ行きによって2~3週間で店頭から外される状況にあり、商品の寿命が非常に短く、問屋としては非常に在庫量調整に苦慮しています。
4.道内の菓子状況
北海道菓子卸売商業組合は、4つのブロックで13企業あります。北海道の観光土産品は、石屋製菓の「白い恋人」が断トツの状況で、売上げを今現在も順調に伸ばしています。海外のお客様も多数購入していると思われます。海外と言えば、北海道土産や日本の土産の中で抹茶商品が一時期、海外のお客様に非常に売れ、特に「キットカット抹茶」が大好評でした。北海道には、台湾、韓国、中国などアジアのお客様が非常に多く観光で来道されます。
菓子業界は、利益率が少ない為、会社を大きくすると潰れると言われています。(おできも大きくなると潰れると同じように)商品を回転させながら(賞味期限があるので)、お金も回していかなければ、小さい会社は特に厳しい状況にあります。商品の納入を迅速に行うなど、地元の特性を活かし、他社とは違う独自のサービスを考え、地元密着、地域の皆様と共に歩んでいきたいと思っています。
◆卓話終了後、時間が多少余った為、五十嵐幹事より年次総会提出議案に関しての説明を頂きました。
五十嵐 桂一 幹事より
来週の例会の時に皆さまに文書で配布をして、その後の年次総会で決議を頂く予定になっております内容に関して、この時間を使って事前にお話ししたいと思います。
9月のガバナー公式訪問例会の際に行ったクラブ協議会において、自分の企業の後継者を会員として正会員として推薦した場合に、その推薦者である会員は会費の減免を受けられるという提案を三役の方からさせて頂きました。先月の理事会でもその内容について審議しましたが、皆さんもお持ちの千歳ロータリークラブ定款及び細則の内容を一部改訂します。具体的には細則の第5条と第12条に冒頭でお話した内容を付け加えます。
クラブ協議会の際に会員の皆さまから頂いた、幾つかの疑問点に関してですが、今この場で理事会での見解を事前にお話ししておきます。
(1)企業が違っても血縁があれば該当しますか?(浅利会員より)
ロータリーの本質は職業を通じて奉仕をするという事でありますから、まずは血縁よりも事業の後継者を優先し、当面は後継者のみの該当とさせて頂きたいと思います。
(2)会の収支の面で不都合は生じないのでしょうか?(藤川会員より)
クラブの総予算は1000万円位で、正会員の会費は年間16万円です。先ほど話した原案では推薦会員の年会費を3万円または5万円にするというものです。後継者を推薦し、年会費が減免になったとしても、正会員となった推薦者の分の年会費は正規に入ります。クラブとして徴収した会費が減る事はありませんし、地区やRIへの分担金、通信費も同じく負担して頂きますので、クラブの収支としては影響がないものと考えています。
(3)「会費の平等」という不文律があるのだが?(村田PCより)
既に各種会費の減免措置が行われています。適用を受けている会員が僅かではありますが当クラブにも居ます。今まで何も減免措置が無かった訳ではありません。今回の提案に関してはロータリーの精神に則って後世に引き継いでいくという事と、RI・地区の最大の目標である、会員数の拡大という事に合致しますので、十分に行う価値はあるのではないかという結論になりました。
まだ決まってない点もあります。各例会においての負担費用です。早朝例会の時は現金のやり取りが難しいのですが、昼と夜に関しては可能だろうと思います。昼に関しては定額で結構かと思いますし、夜に関しては様々な金額設定がありますが、クリスマス家族会以外の夜間例会は統一した金額でよろしいかと思っています。RIの規則に会員は60%の例会に出席しなければならない事が書いてあります。その条件をクリアした会員においては、前述の会費と合わせて8万円以内となる金額設定にしたいと思います。
羽部ガバナーより、国際ロータリーの考え方であるロータリーファミリー(奥様・お子様)を是非入会させて欲しいという事と、会費の減免は各クラブの考え方で決めて頂いてよろしいと講評がありました。来週年次総会で図る議案に関しては、皆さまに書面でお渡しして、欠席者にはFAXで送ります。年次総会で決議後、年明けからはこの細則に基づいて会員拡大の活動を始めたいと考えています。