1月14日(木) 職業奉仕委員会卓話
職業奉仕委員会 菅原 正行 委員長
職業奉仕委員会の菅原です。本日は担当例会として「ロータリー倫理訓について」卓話をさせていただきます。内容につきまして、理解不足により説明内容に至らない点など多々あるかと思いますが、ご容赦の程、よろしくお願い致します。
~「ロータリー倫理訓について」~
※当日のスクリーンショットです。(クリックすると拡大します。)下記の説明文書と合わせてご覧下さい。
はじめに、職業奉仕理念に関する内容を説明させていただきます。1911年ポートランド大会で、アーサー・フレデリック・シェルドンにより「He profits most who serves best(最もよく奉仕する者、最も多く報われる)」・・・がモットーとして採択されたことによってロータリーの職業奉仕理念が確定しました。この事により、この理念を正しく理解し、活用していく運動に変わっていきました。
職業奉仕理念が確定し、綱領が改正されたにも拘らずロータリアンによる互恵主義が一向に改善されない事に対する痛烈な批判が、デュルース大会に参加した良識あるロータリアンの間から出た事により、この理念を具体化するために、1913年のバッファロー大会で特別な道徳律を作るためのアンケートを出しました。この事は、RI会長でしたラッセル・F・グライナーがロータリー倫理訓の作成を提唱しました。
※左の写真はロータリーの倫理訓の作成を提唱した1913~1914年度 RI会長 ラッセル・F・グライナーの写真です。
ロータリーの倫理訓について具体的な事項を募集するにあたりアイオワ州シューシティー・クラブのロバート・ハント氏が中心となり、全世界のロータリアンから募集をした所、数百にのぼる提案が集まり、同じクラブ会員のパーキンスに役割を譲り、1914年500語に文章をまとめ上げ、ヒューストン大会に提出しました。さらに1年間全てのクラブで検討を重ね、1915年のサンフランシスコ大会において、ほぼ原文そのまま採択され、「ロータリー倫理訓」が誕生しました。このロータリー倫理訓は、全分野の職業人を対象とするもので全てのロータリークラブは、職業倫理観を宣言する事を推奨されるようになりました。
このようにしてロータリー倫理訓が出来ました。その後、1922年国際ロータリーが設立されたのですが、この年の6月5日以降に設立される全てのロータリークラブは、ロータリーの組織規定とされている(RI定款・RI細則・標準RC定款)を遵守することが義務付けられる事となりました。この時、この倫理訓がRI細則16条にそのまま採用されたため、全てのロータリークラブは、この「ロータリー倫理訓」を遵守する事が義務付けられる事となりました。
このロータリー倫理訓については11項目ありますが、第6項について余りにも厳し過ぎる、また、第11項について余りにもキリスト教義が前面に出ているとキリスト教以外の宗教を奉ずる多くのロータリークラブから反対が出てRIは1951年以降、この倫理訓の頒布(はんぷ) を禁止するようになりました。
そして、1980年規定審議会では、「ロータリー倫理訓」は、RI細則から削除されました。1981年から全てのロータリークラブは、「ロータリー倫理訓」から解放されました。しかし、1923年に採択された「決議23–34号」は効力が続いており、その中の第2項の2に・・・「②クラブ生活を通じて、クラブ会員のみならず地域社会全体に対して奉仕理論の提唱を行い、」とあるので、各ロータリークラブは何らかの「職業奉仕観」を提唱しなければならなくなった、という訳です。
そのため、ロータリー倫理訓は、決議23-34の第2項の2に記載されているクラブ生活を通じてクラブ会員のみならず地域社会全体に対して奉仕理論の提唱を行い、という文章により現在でも効力が続いております。ここでロータリー倫理訓の文面を記載しました。(上記画像中央)この文章は、みなさんお持ちの会員名簿2ページ目に記載されておりますので参照願います。
この倫理訓の目的は、個人の完成をその基礎とし、国家の永続はただ自我を温存するためになる、との立場をとるギリシャ的倫理観ではなくして、この倫理訓の根本的前提は、愛なのであります。すなわち、ロータリアンが正しいことをなすのは、単に自我を温存させるためだけではないのであって、他人を滅ぼすよりは、むしろ他人に滅ぼされんことを選ぶという立場を取るからなのである。
先ほどにもありました「決議23-34」の第2項の2に記載があります内容に基づいて各ロータリークラブとしてなんらかの職業倫理観の宣言を行う必要があるのですが、ほとんどのクラブで行われていないようです。(2680地区兵庫県にあるクラブでは、自ら作っているところもあるようです。)最後に千歳ロータリークラブとして「ロータリー倫理訓」、「決議23-34」についてクラブ細則へ掲載されてはどうでしょうか?以上で終了させていただきます。ご清聴ありがとうございました。
※卓話の終わりに、出席会員全員で再度「四つのテスト」を唱和しました。
沼田 常好 会長より
前年の藤本年度から引き継がれました、千歳RCの細則変更に関して先月24日の例会後の理事会において方向性を大体決定しました。その内容ですが、藤本年度の時にはロータリー歴等加味して75歳という数字を超えた場合に適用となっておりましたが、その75歳という数字だと会社を引き継ぐ際など高過ぎるので、70歳に下げては如何かという意見が出ました。そういう意見が出ましたので検討した結果、ロータリー歴など加味せず、あくまでも70歳になってから後継者をクラブ入れる際に適用するという形にしようと考えています。どちらにせよ、もう少し詰めた後に臨時総会を開催します。その際皆さんに、ご意見をいただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
余談ですが、先日、恵庭RCの新年交礼会に行った際にこの件に関してお話した所、恵庭RCは当クラブが今後やろうとしている事と逆だそうです。すなわち、現経営者が入会していて後継者が新たに入会する場合、後継者の方から5万円をいただくという形だそうです。千歳RCは後継者が入会した段階でそちらを正会員とし、先代に関しては会員を継続してもらう為に会費を3万円に減免する提案をしていましたね。そういった他クラブの情報も収集しながら2月一杯か3月初めには皆さんにご提示し、7月1日からの適用に向けて備えていきたいと思います。ご意見などありましたら事前に私、もしくは幹事の方までお伝えいただけたら幸いです。よろしくお願い致します。