12月29日(木) ~提 言~
〇身体不自由により例会出席除外者の会費等の減免措置について
【背 景】
今日のロータリーを支え、隆盛を図って来たのは高齢ロータリアンがロータリー哲学を熱愛し、会員相互の絆を深め、地域社会はもとより国際的にも多くの貢献を果たしてきた。
また、会員の高齢化に伴い経済的、精神的、体力的な問題から惜しまれて退会が余儀なくされているが、反面、「心はロータリーへの奉仕」で「生涯ロータリアン」として終の時間(とき)まで名前だけは残し、ロータリーとの関わりを続けたい強い意志を持っている会員が多い。
しかし、ロータリアン自身、高齢に伴い体力の減少や健康上の問題から体躯が不自由となり、自らの力で例会への出席ができないこと、また、一定の年齢に達すると生計を支える金銭的収入が国及び企業等からの社会保障が唯一となる。
このことから、一定の条件にある会員の年会費等を減免措置などの経済的負担軽減を図るとともにクラブとの自由な交流と地域社会との絆を深め、クラブへの帰属性を高め、退会防止を図るという効果があることに着目して検討を重ねてきた。【具体的ケース】
近時、当クラブ会員がロータリークラブへの帰属意識と「生涯ロータリアン」としてクラブへの継続的在籍意志を明確にしているものの体躯等の重大な支障など健康上の問題から入退院を重ね・介護施設などを利用しているなど例会等に出席できない状況にある。
このことから当該会員の「クラブへの継続的在籍」の意志を尊重するとともに会員本人はもとより家族等からの年会費軽減の要望について真摯に受け止め、処遇改善を図る必要性を痛感し、会員及び会員家族の強い要望を踏まえ、ロータリーの「正会員」として、RI人頭分担金はじめ、地区への地区資金等、応分の個人負担をすることを前提に千歳ロータリークラブ細則第5条第2節会費(d)(特別な事情のある会員は、年間会費を減額することができる)の条項を運用して、当クラブ会員の要望を満たし、退会防止を図るものである。
【条 件】
細則を運用するに当たって、当該クラブ会員としては、「ロータリー歴25年以上、年齢が75歳以上の会員」であって、
⑴ 退会の意志がなく、継続的な在籍意志が明確に認識している。
⑵ 例会等に出席意志があるが、体躯が不自由で自ら行動が出来ない。
⑶ 年会費等の減免を受けた場合、クラブが指定するRI人頭分担金はじめ、地区の地区資金、その他必要経費を納入することを同意している。
⑷ 本人または家族から期日まで提出された書面を理事会において審議し、承認されたとき。
の条件を満たした場合、年会費等を減免する。
【運用のための協議】
12月12日、西洋軒において、ロータリー情報・定款細則委員会メンバーはじめ、現三役、次年度三役など8名が出席して、当該会員に対する処遇改善の一環として、年会費等の減免措置の必要性について協議した。
佐藤秀雄PGはじめ、出席者が激論、長考の結果、当クラブが2013年度規定審議会に「終身会員」を新設する立法案を提案していることを考慮し、以下の2点が提案された。
⑴ 千歳ロータリークラブ細則第5条 第2節(d)に基づき、「特別な事情のある会員は、その年会費を減免することができる」を運用し、細則の改定をしない。
⑵ 当該会員およびその家族から「年会費減免申請書」の提出を受け、理事会において細則第5条第2節(d)を適用の是非を決定する。
⑶ 理事会におい上記の条件を満たした会員は当分の間、年4万円とする。
12月29日開催の第14回理事会において審議事項「身体不自由により例会出席除外者の会費等の減免措置について」が提案され、出席理事全員の賛成で承認され、同日開催の例会(年次総会)において幹事から報告された。