例会報告
◇大澤 雅松 副会長
本日のお客様をご紹介します。卓話をいただくのは、千歳市総務部参事監 渉外・危機管理担当 塩屋 十三(しおや とみぞう)様、千歳市総務部危機管理課防災・危機対策係 主任 加藤 将規(かとう まさのり)様です。
◇お客様
塩屋 十三 様 加藤 将規 様
◇瀧澤 順久 会長
皆さん、こんにちは!
本日の例会が始まる前に第2回千歳RC創立50周年実行委員会を開き、4月の式典・祝賀会などについての意見交換を行いました。これから細部を詰め、逐次、皆様にお知らせしてまいります。皆様のご理解とご協力をお願いします。
1月26日から始まります「第40回千歳・支笏湖氷濤まつり」にて、様々な氷の造形物の中の一つであります「天空回廊」が、千歳RCからの協賛氷像となります。氷像協賛の話が出た昨年の例会で、会員一人1,000円以上の募金を行い、10万円の協賛費用が集まった結果であり、会員の皆様の自発的な思いと行動の賜物です。「創立50周年 千歳ロータリークラブ」の看板が、「天空回廊」の入り口部分と、そこから階段を上がって会場全体を見渡せる回廊部分にも設置されております。ぜひ、会場に足をお運びの上、ご確認いただくとともに、多くの方々を「第40回千歳・支笏湖氷濤まつり」にお誘いし、千歳RC創立50周年をPRしていただきたいと思っております。
さて、本日は卓話で「危機管理」を学びます。23年前の1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災では、私共の友好クラブである神戸南RCの会員の多くが、直接あるいは親類や取引先など何らかの形で被災しました。その後も、千歳から自衛官をはじめ大勢が支援に駆けつけた2011年3月11日の東日本大震災はまだ記憶に新しいところです。本道でも一昨年8月に台風が連続上陸して鉄路や幹線道路を分断し、国道274号は昨年10月にやっと復旧しました。
こうした自然災害などの被害を最小限にとどめ、素早く復旧、復興に転じていくには、日頃の備えが重要なポイントになります。
本日の卓話は、千歳市総務部参事監で渉外・防災担当の塩屋十三様からお聞きします。雄大で恵み豊かな自然環境があり、新千歳空港をはじめ近代的な都市環境が共存し、明るい未来を確信できる千歳ですが、一方で危険因子も潜んでいます。安全で安心できる生活を、ここ千歳で実現していくための心掛けを学びたいと思います。
◇喜多 康裕 幹事
1.1月19日、大澤副会長と私が千歳工業クラブの新年交礼会に出席しました。瀧澤会長も千歳商工会議所会頭として出席いたしました。
2.1月24日、第3回千歳RC創立50周年記念誌編纂委員会に私が出席しました。
3.本日の例会前に第2回千歳RC創立50周年記念実行委員会を開催いたしました。ご出席いただきました皆様から貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。
4.本日、例会後に理事会を開催しますので、理事の皆様はご出席をよろしくお願いします。
◇国際奉仕委員会 根橋 聖治 委員長
以前より皆様にお願いしておりました「書き損じの葉書」の収集についてご案内させていただきます。そろそろ年賀状の返信をする時期が過ぎました。余っている葉書でもかまいませんので、2月8日の例会までに、国際奉仕委員会まで是非、ご持参していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
◇講師紹介:SAA・プログラム委員会 伊藤 一三 委員長
本日、卓話をしていただきます、千歳市総務部参事監 渉外・危機管理担当 塩屋 十三 様をご紹介いたします。塩屋様は宮崎県のご出身で、北海学園大学法学部をご卒業されております。主な経歴ですが、陸上自衛隊少年工科学校(現 高等工科学校)を卒業され、その後各部隊を勤務されました。北恵庭駐屯地業務隊長として平成13年に自衛隊を退職後、同年4月より千歳市役所に勤務され、現在に至るまで千歳市長のブレインとして、危機管理・防災管理および自衛隊関連の業務に携わっておられます。その他の役職として、NPO法人危機管理支援協会顧問、宮崎県人会千歳フェニックス会長などに就かれております。それではよろしくお願いいたします。
◇講師:千歳市総務部参事監 渉外・危機管理担当 塩屋 十三(しおや とみぞう) 様
◇卓話テーマ:「企業における危機管理 ~地震災害について~ 」
1. 危機・危機管理とは
・近年、私たちの周りでは、自然災害を始め多くの危機が発生しており「平成は危機の時代」と評価される。
・「危機」と言う言葉が日常的に使用されるようになったのは、23年前の1995年3月20日に起きたオウム真理教による地下鉄サリン事件からであり、同年1月17日に、阪神淡路大震災が発生し、この年を境に国においては、内閣官房に「内閣安全保障・危機管理室」を設置したほか、国や自治体においては、従来は単なる「防災」という言葉を使用していたのが、これらの背景から「危機管理」という取り組みが始まった。
・行政で行う危機管理と企業で行う危機管理に大きな差はない。
・私たちは身近に数多くの危機があるが、本日は最も甚大な被害を及ぼす地震災害について概要を説明させていただく。
2.我が国の地震災害について
・地震は、海溝のプレート境界やその近くで発生する「海溝型地震」と陸側のプレート内部で断層運動により発生する「断層型地震」に区分され、巨大地震を引き起こすのが海溝型のプレート境界型地震である。
・世界で起こっている地震のうち、M6.0以上の地震の2割近く(18.5%)は日本周辺で発生しており、日本列島は世界でも有数の地震多発地帯となっている。
・日本付近では、4つの巨大プレート沿いを中心にM5以上の地震が年平均で70~80回ぐらい発生し、約50年間で最大震度6弱以上の地震が56回、震度7が5回発生している。
・千歳市では1997年から2017年までの21年の間に521回の地震が観測されており、地震の震度はすべて震度4以下となっている。
・今後、30年の間に活断層が要因となってM7クラスの大地震が日本の全域で起きる可能性があるという長期評価がある。
3.千歳市で懸念される地震災害について
・千歳市の東部には、「石狩低地東縁断層帯」が存在し、断層帯主部と南部が同時に活動する可能性も否定できない。国の地震調査研究推進本部は、M8.2の巨大地震が発生するという長期評価をしている。
・千歳市祝梅付近を震源とするM8.2の地震が発生した場合、市街地付近は震度6強から震度7以上の揺れがあると想定され、最大震度は市街地付近でM7.3となる。この場合、人的被害は、死者788人、重篤者140人、重傷者700人、負傷者13,106人、避難者数は13,980人となり、建物の全壊数は、木造6,775棟、非木造295棟となる。また、市道1,656箇所、道道39箇所、国道99箇所の被害が発生すると千歳市では算定している。
4. 地震災害を想定した企業の防災・減災対策について
・企業における地震対策はリスクマネジメントの一環であり、適切な危機管理体制を構築するためには、多くの要員を充て、また時間を割き、それに係るコストを見込む必要がある。
・ 地震対策は、中・長期的な視点で取り組むなど、企業経営計画における「リスク管理」の一項目として認識する必要があり、企業における地震対策を推進するには、企業経営者のリーダー・シップは不可欠である。
・企業防災の具体的に取り組みとして大事なことは、何のために対策を講じるかという目的を明確にするということであり、企業が存続するにあたって非常に重要なことは「企業は、地域社会の一員としての役割を果たし、社会からの信頼と期待に応えること」である。
・企業として大事なことは、「関係する地域でどのような地震が発生しうるか」、「地震の危険度はどうか」、また「万が一、地震が発生した場合にどのような被害が生じるのか」を具体的に確認していくことも必要となる。
・最終ステップとして、これらの情報を踏まえ、「損害防止(すなわち防災)のために何をすべきか」、また「被害を受けても最小限にとどめる減災のためには何が必要か」などを検討し、具体的な対策につなげていかねばならない。
・ 平時に企業が行う地震対策の一つ目は、「災害時に焦点を当てた組織の編成や災害対策本部の設置基準、更には、指揮・命令系統の明確化や社長不在時の職務代行者の事前選定など、災害時の組織や連絡体制を整備すること」、2つ目は、「災害発生時の社員の非常参集方法や、事業所・関連企業などとの緊急連絡網を整備すること」、3つ目は、「社員の活動根拠となるように、災害時の会社のあり方や考え方、あるいは、社員の行動基準などを見やすく、わかりやすく表現した「災害対応マニュアル」を作成すること」、4つめは、「社屋の耐震化や重要データーのバックアップと保管体制(クラウド化)の整備、災害時でも重要すべき事業を継続するための「業務継続計画(BCP)」の策定など、地震被害の抑止策(すなわち、防災・減災対策)を整備すること」である。
・地震が発生した際の初期対応で重視すべき事項で一番大事なことは「人命救助・救援を最優先して行う」ことである。その後、関係者の安否確認や社員招集などを行い、社内外の被害状況に関する情報を収集し、当面の処置として緊急対処をすることが重要になる。
・災害に強い地域社会を形成するためには、自助・共助・公助の連携をしっかりと行うことであり、まずは、自らが災害から生き残り、自分の周りと連携し、地域の防災・減災力を高めることが重要となる。
・災害発生時の対応力形成のためには、災害発生時に中枢として活動する市職員の災害能力を向上させ、千歳市の特性である防災関係機関や団体等と連携し、更には、企業など民間力を活用し、災害に対応していかなければならない。
5.まとめ
・これまでの災害から学んだ教訓として、地震対策で最も重要なことは、「耐震化の推進」、2つ目は、「「想定外」という免罪符は、想像力をなくし、被害を大きくする」ということ、3つ目は、「暮らしを取り巻く環境が大きく変化していることを認識し、「災害は他人事という考えを改める」」ということ、4つ目は、「自助・共助を支えるのが公助である」ということを頭に置き、「市民自らが行動することが大事である」ということである。
・東日本大震災の大津波から、こども達の命を救った釜石市の防災教育・教えは、「想定にとらわれない、いかなる場合も最善を尽くせ、率先避難者たれ」ということであり、大事なことは、過去の教訓を活かし、大人がこれを子ども達に教え、教えを受けた子ども達がこの教えを災害時に実践したことである。
・災害は、いつ起きるかわからない。大事なことのひとつは日頃からいざというときのことを考え、実践することであり、このことは、企業経営や従業員の教育を行う経営者の気持ちひとつで大きく変わる。
・いざというときに、自分と仲間である社員の命を救うのは経営者であるあなたである。あなたの愛を、地域へ、世界へ、そして未来へ、地域防災へということをお願いしたい。
◇親睦活動委員会 玉山 敬吏 委員
1.佐々木 義朗 会員 いよいよ1月26日から「第40回千歳・支笏湖氷濤まつり」が開催されます。何とか3日前からの寒波で氷像が完成しました。皆様から協賛をいただいた氷像である「天空回廊」を是非見に来てください。
2.櫻井 隆 会員 季節のお料理、今日もたいへん美味しくいただきました。毎月楽しみにしております。
3.岡田 信行 会員 今年4月1日より会社の組織変更があり、千歳支社が千歳ネットワークセンターに変更となります。それに合わせて私の役職も千歳支社長から千歳ネットワークセンター所長になります。これからもよろしくお願いいたします。
4.阿部 正信 会員 先日の例会にて卓話をさせていただきありがとうございました。
5.斉藤 えみこ 会員 母の誕生日にかわいいお花をありがとうございました。
6.落合 和昭 会員 いつも当ホテルをご利用いただき、誠にありがとうございます。
7.浅利 美恵子 会員 本日のお食事のお粥で疲れた胃に活力が戻りました。また明日からたくさん飲めそうです。
8.五十嵐 宏 パスト会長 ニューサンロード商店街で開催予定の冬まつりのPRをさせていただきました。チケット購入のご協力ありがとうございました。
9.伊藤 一三 会員 塩屋参事監、本日の卓話をよろしくお願いいたします。
10.川端 清 パスト会長 1月20日、川端家来道100周年行事を当ホテルにて約50名参加で開催しました。
11.根橋 聖治 会員 ①北海道新聞にデンソー北海道が、「北海道の元気カンパニー」として288社中、第3位となりました。もっともっと元気なデンソー北海道になっていきます。②1月19日、千歳工業クラブ新年交礼会に千歳RCメンバーからも多数のご出席をいただき、盛大に開催することができました。ありがとうございました。149社の会員企業で千歳の皆様と連携し千歳の魅力を高めていきます。
12.今野 良紀 会長エレクト ①今野年度第1回理事会が無事終了しました。ありがとうございました。②先日、前田副幹事、恵庭RCの西村会員とともにハワイ・ホノルルまで、カハラ・サンライズRC理事一同との今年7月1日の視察の件に関するミーティングに行ってまいりました。すべて順調に進みました。皆様にお土産として高級チョコレートを買ってきましたが、本日、前田副幹事が持ってくるのを忘れてしまいました。次回の例会でお配りします。
13.前田 浩志 副幹事 ①今野会長エレクトとカハラ・サンライズRCを訪問してきました。良いコミュニケーションを取る事が出来ました。お土産のチョコレートを忘れてしまいました。次回の例会には必ず持参いたします。②1月23日、今野年度における初めての理事会を開催しました。次年度の活動も徐々に始まります。皆様よろしくお願いいたします。
14.大澤 雅松 副会長 1月18日、千歳プロバスクラブ新年交礼会に瀧澤会長の代理として出席しました。かつて当クラブ会員であった方々も参加しており楽しく過ごしました。
15.沼田 常好 パスト会長 1月24日、千歳民報の1面に載りました。千歳市町内会連合会女性部新年交流会に参加し、141名の女性達に囲まれて幸せでした。
16.喜多 康裕 幹事 ①今週の日曜日、第1回PTA対抗ミニバレーボール大会が開催されました。私は緑中学校PTAチームで参加し、優勝チームには勝ったのですが、得失点差により惜しくも5位でした・・・②本日の第2回千歳RC創立50周年記念実行委員会にご出席いただいた関係者の皆様、ありがとうございました。
17.瀧澤 順久 会長 1月19日、根橋会員が代表幹事を務める千歳工業クラブの新年交礼会において祝杯を上げさせていただきました。次の日は、NTTユーザー協会の事業でイチゴ狩りをしてきました。真冬に食する赤いイチゴに感激しました。そのあとは櫻井会員のご案内でキリンビール北海道千歳工場を視察し、ハウベでジンギスカンを食べてキリンビールで乾杯しました。
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